【試して納得】長い毛足が洗剤なしでも汚れを掻き取るレンジふきん。
撮影・青木和義 文・板倉ミキコ
「白クマみたいにふわふわで愛らしいな〜」と言うのが、この長い毛足が特徴的なふきんの第一印象。でもそれ、あながちイメージだけではなかったんです。
生地を作っているのは、フェイクファーや動物のぬいぐるみなどに使われる生地の産地、和歌山県高野口にあるメーカーです。ふんわりした毛の風合いがいつまでも続き、毛も抜けづらいという品質の高さで、世界中からオファーが絶えない場所なんです。
その技術を生かして織られたふきんの生地は、アザラシ(シール)の毛皮に似ているところから名付けられた、シール織。確かに、氷上で気持ち良さそうに寝転がっている、モフモフのゴマフアザラシの赤ちゃんの毛皮に酷似しています。
この毛足の長さが、汚れを掻き取るときに大活躍。通常のシール織よりも毛羽落ちしないよう特別に織られた毛足が、洗剤をつけなくてもサーッと油汚れを拭き取ってしまいます。
調味料や食材の汚れがこびりつく冷蔵庫内の掃除にもササッ。料理中のレンジ周りもササッ。キッチンだけでなく、家中の汚れを気持ち良く拭き取ってくれます。気付いた時、気になる汚れを拭き取れる、“ちょこっと掃除”を簡単に叶えてくれるレンジふきんがあれば、大掃除のいらない暮らしが実現します。
似たような商品は100均でも見かけますが、レーヨン100%の糸の質の高さ、そして糸自体に特徴を持たせた高い技術を誇る織は、耐久性が断然違います。汚れを掻き取るパワーも凄いのですが、ついた汚れのほとんどは、水洗いで落ちてしまう使い勝手の良さも魅力です。頑固な汚れは、ぬるま湯と中性洗剤を使えば大丈夫。
残念なことが一つあります。とても繊細なレーヨン糸は、使用前はふわふわですが、水に濡らすとキュッと一回りほど縮んでしまう点。ふわふわがワンランク落ちてしまうのは残念ですが、冷たい海を泳ぎ切ったアザラシのようでもあります。逆に愛着が増す、と言えなくもないです。でも、使い始めに縮んで以降はほとんど縮みが起こらないのは、さすがのハイクオリティー。使い込んでも洗うたびに白さが戻るので、長年愛用できるふきんです。
(ライター Mikiko)
<商品概要>
■商品名
レンジふきん(税抜 380円)
■販売:クロワッサンの店
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