EPOさんおすすめの手みやげは、可憐な花のフォルムが可愛らしいあられ、ミニ梅紅白(うめこうはく)である。
「以前鎌倉に住んでいた頃、近所の和菓子屋で違う種類の紅白あられを食べたことがあって、それがずっと印象に残っていたんですよ。時は流れて今年の春、福島の相馬で障がい者と一緒に音楽を楽しむイベントに出演したのですが、楽屋代わりに会場のそばの和菓子屋さんを使わせていただいたんです。それで空き時間にお店の棚を眺めていたら、似たような小粒の紅白あられがあって……。食べてみたら“あの時と同じ味だ!”と」
以来このミニ梅紅白を定期的に取り寄せているEPOさん。沖縄にある自宅には常に山積みになっている。
「妙に後を引く梅の味にすっかりハマったんです。酸っぱいあられってあまり見ないし、粒が小さいので口の中でかさばらない。袋に小分けされているからもう1袋、と止まらなくなるんです。家に遊びに来る人たちもみんな大好き」
朝は近くの海でひと泳ぎし、日中は自宅で制作活動。夜は紅白あられをつまみに泡盛を飲む。EPOさんはそんな沖縄での暮らしをとても気に入っている。
「都会にいると仕事とプライベートの切り替えがうまくいかなかったりしますが、沖縄だと遊ぶ時間と仕事に集中する時間、そしてゆったりと過ごす時間、生活のコントラストがハッキリとつけやすいんです。最近は庭の小さな畑で野菜も育てています。玉ねぎに、オクラ、ゴーヤー、マンゴー、ライム……なんでも作ってます。あと、沖縄は昔から精霊の言い伝えがある土地なんですが、たまに夜寝ていると音はないのに何かがいる気配を感じることがある。でもそれは決して恐怖に感じるものではなく、ごく普通に存在していると言うか……。そんな自然のバイオリズムを感じられるんですよ」