日本神話をはじめ、古くから伝わる物語は、現代を生きる私たちにとって示唆に満ち、そこから学べることは多い。そう語るのは、広く世界各地の神話や伝説を研究する沖田瑞穂さん。
「人間が思い悩むポイントは古今東西、さほど変わりはないと実感します。母と子、男と女、周囲と自分、働く意味や生きがい。話の展開は荒唐無稽ですが、底流には真実が潜んでいます」
ロールモデルとなるのは女神たち。それぞれポジションも生き方も異なるが、どの女神の中にも私たちの姿があり、それが救いになると沖田さん。古事記や昔話から4つの話をひもとこう。