くらし

【捨てない編】プロに学ぶモノハラ解決法。

現状を改善する、具体的で実行可能な改善策を識者がアドバイス。自分のパターンに当てはまる策を試してみる価値あり。
  • イラストレーション・イオクサツキ 文・板倉ミキコ

捨てない行動からは、心理的に2つのタイプが想定できる。「ひとつは、持っている量、質に自分自身の価値を見出しているタイプ。あまり臨機応変ではない人が多いです。逆に自分に必要なものがわかっていない、自己肯定力が弱い傾向の人も捨てられないタイプです」(小高さん)

「本来、人はものを手放せないもの。捨てられない人は人間らしいとも言えます。性別を問わず捨てられない人は多いものです」(安東さん)

[改善のための アドバイス!]捨てる前提で話を始めず、ものの多さを体感してもらう。

「ものに執着がある場合、いきなり捨てるという方向で話を進めると、相手に不安と怒りが生まれます。まずは相手の気持ちに共感する姿勢を」(安東さん)。その上で、「大量のものにも優先順位があるはず。相手に整理してほしいものを一度全部どこかに広げ、全体像を見せましょう。捨てるのではなく、『使いやすいように収納し直そう』と提案をしてみるのです。収納するスペースの大きさも理解してもらうと『これはもう捨てようか』と冷静に自分で判断してくれるようになります」(今井さん)

ものを広げて見せると、量を把握していなかったことに本人が気づく。こちらはあくまで冷静に対応を。

小高千枝(おだか・ちえ)さん
心理カウンセラー。メンタルトレーナー、コーチ。個人・企業向けのカウンセリングサロンを主宰する。https://odakachie.com/

安東美紀子(あんどう・みきこ)さん
夫婦カウンセラー。夫と共に、夫婦のためのカウンセリングルーム「Life Design Labo」を主宰。http://life-design-labo.com

今井知加(いまい・ちか)さん
片づけ習慣コンサルタント。整理収納アドバイザー。著書に『そうじ嫌いでも部屋がずっとキレイな収納のきほん』(KADOKAWA)が。

『クロワッサン』1002号より

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