インフルエンザ
原因と特徴
インフルエンザウイルスによって引き起こされる急性ウイルス疾患です。冬に流行する「季節性インフルエンザ」と、突然変異によりヒトへ感染する「新型インフルエンザ」があります。
1〜2日程度の潜伏期間を経て急激な発熱や悪寒戦慄(せんりつ)とともに発症し、高熱による関節痛や筋肉痛、咳、鼻水をともなうことがあります。
その多くは38度以上の高熱が3〜5日ほど続いた後、解熱に向かいますが、熱が高くならない場合や長引く場合もあります。風邪症候群と共通する症状がありますが、インフルエンザの場合、肺炎や脳症などの合併症を発症するリスクがあります。発熱が長く続いたり、ひどい咳をともなう呼吸困難や意識障害、けいれんなどの症状があらわれた場合は、合併症の危険性があるため、病態の変化に注意が必要です。
治療
内科を受診すると、状況を考慮しながら内服薬や吸引薬、点滴薬を使用します。発症後48時間以内の治療開始が好ましいとされますが、自然治癒することもあり、薬剤を必要としない場合もあります。