起立性低血圧

原因と特徴

起立性低血圧とは、立ちくらみやめまいを起こす状態です。その原因は急な体勢の変化であることが多く、心臓に戻る血液が少なくなり、低血圧になることで症状があらわれるほか、糖尿病や出血などをきっかけに発症するケースもあります。ベッドに横たわっていて仰向けから急に起き上がるときや、長時間椅子に座っていたあと立ち上がる際などに発症しやすく、通常であれば血液の供給をコントロールする神経が働きますが、神経の働きが悪い場合に、起立性低血圧症が起こります。症状が軽い場合は、立ちくらみがする、めまいがする、気が遠くなる感じがする、ふらつきやすくなるなどの自覚症状がみられますが、重症の場合は失神することもあります。失神によって転倒すると、外傷など大きなケガにつながる危険性があるため、とくに注意が必要な病気でもあります。

治療

まずは規則正しい生活をするなど、生活習慣の見直しが大切です。治療では薬物療法が行われることが多く、血液量を増加させるフルドロコルチゾンなどが処方されます。

監修

前田裕輔 (まえだ・ゆうすけ)

グランプロクリニック銀座院長

関西医科大学卒。内科専門医、日本抗加齢医学会専門医。

https://granpro-clinic.com/

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