神経性食欲不振症
原因と特徴
食べることがうまくできなくなる摂食障害の病気です。拒食症と呼ばれることもあり、社会的なストレスや家庭環境、人間関係、生物学的要因などのさまざまな要因が複雑に関わっています。
独特の食べ方をするようになることが多く、細かく刻んで少しずつ食べる、油ものを避ける、料理の油をティッシュペーパーなどで拭き取るなどの行動がみられます。太ることへの強い恐怖感があり、過剰な運動や絶食などもよくみられる症状です。嘔吐する患者の場合、低血圧や貧血を起こしたり、寒がるようになったり、尿や汗が出にくくなる、無月経になるなどの身体的な症状もあらわれます。
治療
内科や心療内科で、定期的な体重測定やカウンセリング、薬物療法、精神療法が行われるほか、栄養補助剤を使って治療することもあります。あまりにも低体重の場合は入院が必要とされるケースもあります。