腎不全

原因と特徴

血液から老廃物や不要な電解質などをろ過して尿をつくる腎臓の機能が低下して起こる病気です。尿の量が減るのが特徴で、体内から余分な水分や電解質が排出されなくなることから、高血圧やむくみ、吐き気や倦怠感などの症状が。腎不全には何らかの原因で急激に腎臓の機能が低下する急性と、数ヶ月から数年と長い時間をかけて腎臓の機能が低下する慢性があります。急性のほとんどは適切な治療を行うことで回復しますが、慢性の場合は末期段階になると尿がつくられなくなり、疲労感や食欲不振、貧血、骨がもろくなる、不整脈などの症状があらわれます。治療方針を決めるうえで検査結果が重要になるため、血液検査や尿検査、画像検査、腎生検が行われます。

治療

原因となる病気の治療とともに、水や塩分の制限や腎臓に負担をかけない高カロリー低タンパク質などの食事療法、薬物治療が行われます。慢性腎不全の末期の場合、人工透析や腎移植が必要になります。

監修

前田裕輔 (まえだ・ゆうすけ)

グランプロクリニック銀座院長

関西医科大学卒。内科専門医、日本抗加齢医学会専門医。

https://granpro-clinic.com/

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