浅野ゆう子さんに、変わらない体型の理由と華やかな美しさの秘密を聞きました。
変わらない体形の理由、そして華やかな美しさの秘密を聞きました。
撮影・森山将人(TRIVAL) スタイリング・角田今日子 ヘア&メイク・持丸あかね 文・室田元美
健やかな心と体を保ち続けるには、内側からのケアも大切。
それにしても変わらないプロポーション、すらりと伸びる長い脚、引き締まった足首。よほど日々の努力の成果なのでは?と思うのだが……。
「ヨガもジムも水泳も、長続きしなくて。運動はいまは散歩ぐらいしかしていないんですよ。ただ、体に歪みがあると健康にもよくないので、定期的にメンテナンスを受けています」
自分らしくいられるように、いい仕事を続けられるように心掛けていることはいくつかある。
「バランスのいい食生活を工夫するようになりました。若い頃は野菜が苦手だったのですが、美容と健康のためにいまはびっくりする量の野菜・果物を毎朝、スムージーにして飲んでいます」
季節の有機野菜や果物を20種類ほど入れ、豆乳や蜂蜜、甘酒などを加えてミキサーにかけて作る特製スムージー。
「夫はプロテインを入れて飲むのですが、すごく調子がいいそうです」
髪や肌の健康にも気を遣う。ストレートのロングヘアはいまも健在だ。
頭皮ケアに優れたシャンプーやコンディショナーを選び、ドライヤーも使うだけでツヤが出て、温風冷風を自然に切り替えてくれるものを愛用。
情報はたくさんあるけれど自分に必要なものを無理なく。
そして肌は、プラセンタ入りのスキンケアシリーズで朝晩お手入れをし、プラセンタのサプリを飲むのを習慣にしている。そのせいか、「肌が徐々に白く、透明感も増した気がします」とのこと。もともとシワがほとんどない浅野さんだが、
「気をつけているのは、たてジワで年齢が出やすい口元ですね。歯の噛み合わせを整えることが大事なので、歯医者さんにマメに通っています」
心身ともに健やかに過ごすため、疲れを取り、リラックスすることも大切だ。浅野さんが取り入れているのは、アロマ。
「お風呂が好きで、朝晩バスタブに浸かるんです。上がったあと、パリで購入したボディローションの香りに包まれるのが幸せ」
入浴で血行をよくし、好きな香りに包まれると、ぐっすり眠れて疲れが取れるのだそうだ。
あとは心映えを清々しく。
「一日一回、上を向いて胸を開き、大笑いする。これはかつて野際陽子さんが教えてくださった心の健康法。私は伝承者なんです。背筋を伸ばして顔を上げ、酸素をたくさん取り込むと、前向きな気分になれますよ」
心と体の声に耳を傾けて、必要なことを無理なく続けていくつもりだ。
背筋を伸ばして胸を開き、上を向いて一日一回大笑いを。
毎日続けることで美しく。
『クロワッサン』1020号より