汗、皮脂、乾燥でのメイクくずれ。涼しげ顔を、どうキープする?
撮影・岩本慶三 文・今井 恵
落ちやすい眉のメイク。どうやって対処する?
野毛 先生はトライアスロンをされているとか。メイクはどのように?
黒田 トライアスロンの時は全部落ちてしまうから、眉はアートメイク。あとは日焼け止めを塗るだけなんです。
野毛 落ちて気になるのは眉ですからね。しかも眉尻が消える。でも、ブロウラッシュのアイブロウライナー(※6)は落ちませんよ。石鹼には負けるので(笑)、洗顔すればきちんと落とせます。リキッドとペンシルのダブルエンドで、両方を使ってしっかり描ける。
黒田 どこで買えるんですか?
野毛 一般的なドラッグストアで手に入りますよ。3色あるので、自分に合った色を選びやすいですしね。
レイナ 野毛さんのくずれないメイク法も知りたいです。
野毛 美容部員ってカウンターに立っていると優雅に見えるけど、裏では重いダンボールをたくさん運んだり、かなりの重労働で汗だくになるんです。私がその頃に見出した方法は、下地の後、パウダーファンデーションを塗る前に、フェイスパウダーを一枚仕込むという方法。このベースメイクなら、ダンボールを30個運んでもくずれません(笑)。更年期でひどい汗をかく人は、ぜひ試してみてください。
黒田 なるほど。フェイスパウダーが余分な皮脂を吸ってくれるんですね。
野毛 そうそう。日焼け止め兼下地→パウダー→パウダーファンデーション。この方法だとファンデーションもつきすぎず、若々しい肌印象になります。
レイナ 夏はついメイクが面倒になりますが、私は朝のメイクこそ、しっかりていねいに作っておけば、直す必要はほとんどないと思っています。
黒田 たとえばどんな部分を?
レイナ リキッドやクリームはいったん両手の指の腹に広げ、顔を洗うように内側から外へと一気に塗って密着させます。顔全体に塗る必要はなく、目の下の三角ゾーンやTゾーンを整えると、顔はそこそこきれいに見えます。シミや気になる部分には、後から指の腹でポンポンと叩き込めば大丈夫。
野毛 なるほど、確かにそうね。
レイナ ファンデーションが薄くピタッと肌になじんでいれば、よほど汗をかいたりしないかぎり、日中の皮脂くずれは起こりません。
野毛 お直しはお粉だけで充分だし。
レイナ そうですね。皮脂は顔全体に出るわけではないので、出やすいところには皮脂対策のアイテムを使ったり。
野毛 おすすめはありますか?
レイナ 美容部員の声で生まれたベネフィークのコンシーラー(※7)は、目元のシワ部分などに塗ると、よれやくずれを直し、肌がピッときれいに見えます。
黒田 シワを埋めるイメージですか?
レイナ 多少フラットになりますが、密着するので、皮膜感はありません。あと私はツヤ肌仕上げが好きなので、ファンデーションを塗ったら、最後にスポンジで肌を軽く叩いて皮脂を押さえ、テカリが気になるところだけ、ジバンシイのマットスティック(※8)を塗ります。
黒田 わー、肌がさらさらになる!
レイナ 額やTゾーン、小鼻の横やあご、口角の下などに使うといいですね。お直しに便利なクリニークのパウダー(※9)も。
野毛 これ、優秀なパウダーよね。
食べるものにも気を配り、皮脂分泌を抑える努力を。
黒田 お二人の話を聞いていると、無頓着すぎる自分が恥ずかしい(笑)。
野毛 いえいえ、そんなことないですよ。先生、皮脂が過剰分泌しないために夏場気をつけることは?
黒田 皮脂の分泌を過剰にする、動物性の脂や糖質を摂りすぎないこと。
レイナ 糖質も?
黒田 糖質はコルチゾール(ステロイドホルモンの一種)の値を上げるので、皮脂の過剰分泌につながります。逆に皮脂の分泌を抑えるのは、納豆や青魚に含まれるビタミンB2、赤身の魚やヒレ肉、ささみに豊富なビタミンB6。加えて、睡眠をしっかり取り、自律神経をきちんと働かせることも大切。
野毛 メイクくずれ防止には食べるものにも気をつけなければいけませんね。
レイナ そうですね。夏はしっかり食べて寝て、化粧やスキンケアの工夫で涼しげ顔をキープしましょう。
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