疲れを残さずにぐっすり眠りたい、それを叶える7つのポイント。
撮影・黒川ひろみ 文・寺田和代 イラストレーション・といだあずさ
寝苦しい夜の寝つきを助け、朝までぐっすり眠るためのポイントとアイテム。
【ポイント1】枕カバーは接触冷感生地や 麻素材で頭寒足熱を保つ。
心地よい入眠の条件は頭寒足熱。
「全身の中でも特に熱の高い頭を穏やかにクールダウンさせることは、夏の快眠を得るポイントになります」
手軽と思いがちな保冷剤や氷枕より接触冷感の枕カバーが便利。
「冷蔵庫で冷やして使う氷やジェルでもよいのですが、寝姿勢をじゃましないためには薄手のカバーを用いるのがおすすめです」
麻素材の枕カバーも、頭が蒸れずに心地よい状態を維持してくれるので活用したい。
【ポイント2】快適な肌ざわりと吸水性のあるパジャマを。
季節を問わずパジャマを着て寝ることは、質の高い睡眠の基本。
「肌ざわりがよく寝具との間に不必要な摩擦が生まれないものを着用することが大事です。特に一晩じゅうエアコンを使う夏は冷えを防ぐためにもパジャマは必須。素材は吸水性や吸湿性の高いシルクやコットンを選び、七分袖以上の長袖に長ズボンで肌の露出をできるだけ抑えて。ネグリジェタイプやスウェット、Tシャツなどは寝返りを阻害したり、裾がめくれて体を冷やすので避けてください」
【ポイント3】進化する敷き寝具で背中の涼感を朝までキープ。
暑くて寝苦しい夜は、敷き寝具にもこだわりたい。
「ぐっすり眠れる条件のひとつがきちんと寝返りができること。ふつう一晩に20〜30回の寝返りを打つと言われます。それをじゃましないパジャマを着て、背中を涼しく保つ敷き寝具を使えば入眠しやすく、寝返りのたびに爽やかな涼感が得られるので、睡眠の質もアップします」
年々進化する接触冷感敷きパッドを選べば、ひんやり感のみならず吸汗や通気性も高い。
【ポイント4】湿度50〜60%で快眠。エアコンや除湿剤で調整を。
室温と同じくらい眠りの質に大きな影響を与えるのが湿度。
「室温ばかりに気を取られがちですが、快眠には湿度管理も欠かせません。湿度が高いと眠りにくいだけでなく、体温が上がるのに発汗しづらくなり、寝苦しさや夜間覚醒につながって睡眠の質を下げてしまいます」
快眠の目安は湿度50〜60%。
「できればベッドの高さに温湿度計を置いて眠る前にチェックし、エアコンの除湿機能を活用してください。また、梅雨時は除湿剤を寝室の隅やベッド下などに置くだけでも変わります」