【大人の3大髪悩み】トップのボリューム減が気になります。
撮影・清水朝子 スタイリング・佐野友美 文・薄葉亜希子
「年齢とともに髪型が決まりにくくなったという悩みは多いですね」と、ヘアスタイリストのNAOMIさん。その原因は大きく2つ。髪の根元の立ち上がりが弱くなってしまうことと、細くやわらかくなってしまう髪痩せだ。
「トップのボリューム不足については立ち上がりを出すカットとパーマをおすすめしています。髪痩せは特に顔まわりに感じるかたが多く、印象が寂しく見えてしまうというお悩みも。これはカットの仕方で充分解消できます」
一方、髪のパサつきを気にする声も。
「白髪染めが不可欠な世代ですから、髪の傷みを取り除くメンテナンスとしてのカットも習慣にするといいです」
今回、自宅での再現ポイントも伝授。実践しての自撮り写真もご覧ください。
【悩み】トップのボリューム減が気になります。
【正解】高い位置からのパーマでひし形のシルエットをつくりましょう。
大人の女性の髪の悩みでナンバーワンといえば、トップのボリューム不足。髪がつぶれてヘアスタイルが今ひとつ決まらないという悩みをもつ人が多いが、「ひし形のシルエットに近づけることでバランスがよくなり、髪のボリューム感もアップして見えます」とNAOMIさん。そこで軟毛でへたれやすいという西原英理子さんに、トップを中心としたウェーブのパーマを提案。
「パーマをかけることで再現性が高まり、毎日のスタイリングも格段にラクになります。ポイントは根元を立ち上げるようにロッドを巻くこと。またこのとき、ある程度強めにかけてウェーブを出しておくほうが、ドライヤーでバーッと乾かすだけでちょうどいいカール感が残るのでおすすめです」
とはいえ、ショートヘアへのパーマは全体がボワッとふくらみすぎてしまわないかが心配なところ。それにはカットの仕方が重要だという。
「動きと軽さを出すレイヤーと重さを残すグラデーションを組み合わせてシルエットにメリハリを与えます。全体がふくらむのをおさえながら、必要なボリュームも演出することができます」
カットで立体的な形をつくり、パーマでふわっと立ち上げる。
《自宅でスタイリング》パーマのおかげで簡単にふんわり感を再現できる!
髪を乾かす際には髪にハリコシを与えるベース剤を使うとよりボリュームがアップする。仕上げに少量のワックスで動きをキープ。
「軽やかなミストタイプのベース剤を根元にひと吹きしてから乾かして。前髪やサイドの動き、束感はワックスを少量手に取ってよくのばしてつけます」(NAOMIさん)
NAOMI(なおみ)●『ラミエ』ヘアスタイリスト。品のあるヘアづくりで人気。
『Ramie ginza』 東京都中央区銀座5・5・14 JPR銀座並木通りビル9F TEL:03-3569-1171 http://ramie.jp
『クロワッサン』981号より
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