暮らしに役立つ、知恵がある。

 

広告

Vol.47 尿の色がいつもと違うんです。【40歳からのからだ塾WEB版】

前回はトイレの回数についてでしたが、今回は「尿の色」の悩みについてです。尿の色がいつもと違う、例えば血尿が出たとき、または尿検査で「尿に血が混じっています」とか「尿潜血陽性です」といわれたりすると、何か重大な病気ではないかと不安になりますよね。
尿の色が変化した時や尿に血液が混じるようなときには、どんな原因が考えられるのか、心配ないときと受診が必要な時の見分け方は?などについて、泌尿器科医の小内友紀子さんに聞きました。

文・及川夕子 イラストレーション・小迎裕美子

健診や尿検査で尿潜血陽性といわれたら?

健康診断では必ず尿検査がありますが、「尿潜血陽性」と出ることもあります。尿潜血とは検査でわかる血尿のことで、尿試験紙を尿にひたして、ヘモグロビンを簡単に測るもの。
「もし尿潜血といわれた場合は、きちんとした尿検査を受け、改めて調べましょう。赤血球が混じっていなければ、それ以上の検査をしないこともありますが、まれに病気が隠れている場合もあります」(小内さん)

毎年健診で「尿潜血陽性」といわれ、詳しい検査をしても病気が見つからない人は「良性家族性血尿」の可能性があるそう。つまり体質的なものなので、特に治療が必要ないことが多いとのことでした。

このように血尿といってもいろいろな原因と種類があるのですね。下記に、血尿があるときの受診の目安をまとめました。参考にしてくださいね。

血尿があるときの受診の目安

  • □ 尿が赤い
  • □ 拭いたらトイレットペーパーに血がついていた
  • □ 排尿の最後のほうに痛みを感じる
  • □ 左右どちらかの背中が痛む
  • □ 頻尿が続いている(目安は起きている間に8回以上、寝ている間に2回以上)
  • □ 38度を超える熱がある

尿の異常を感じ、右の項目のうち1つでも当てはまる症状があれば、かかりつけ医や泌尿器科への受診を勧めます。

資料提供:小内友紀子


ご協力いただいた医師
小内友紀子さん ときわ会常磐病院 泌尿器科
こうち・ゆきこ●東京女子医科大卒業。同大学病院泌尿器科を経て、福島県いわき市のときわ会常磐病院勤務。専門は尿失禁や排尿機能の障害。医学博士。オールアバウトガイド。

※症状や治療法には個人差があります。必ず専門医にご相談ください。

ライター、メノポーズカウンセラー 及川夕子
更年期、まっただ中のライター。最近、ちょっと休んだぐらいでは疲れが抜けなくなってきて、以前よりもカラダのメンテが欠かせなくなったと実感。とはいえ、カラダの変化をポジティブに捉え、同年代の女性の健康に役立つさまざまな情報をお伝えしていきたいと思っています。ただいま、ヨガやマインドフルネスを実践中。ホルモン補充療法も試してみたい!

02 / 02

広告

  1. HOME
  2. からだ
  3. Vol.47 尿の色がいつもと違うんです。【40歳からのからだ塾WEB版】

人気ランキング

  • 最 新
  • 週 間
  • 月 間

注目の記事

編集部のイチオシ!

オススメの連載