どんどん進化する化粧品を、肌と心の変化にあわせて選ぶコツ。
撮影・清水朝子 文・今井 恵
肌にエネルギーチャージする、活入れコスメも見つけたい。
植村 そういうコスメがある一方で、肌にガツンと活を入れるコスメもひとつ常備してほしい。ハレの日の前日に肌ヂカラをあげる意味でも。
松本 ゲランのアベイユ ロイヤルはロイヤルゼリーを高濃度配合した集中ケアだけにキメが整列する感じ。翌朝の肌がツヤッとなります。
植村 気持ちがアガる即効性といえば、ランコムのバラのマスク!
松本 いいですよねえ。
植村 それをうっかりこぼしちゃったんです! もったいないと(笑)規定量よりかなり多く肌に塗ったの。そのあとの肌の仕上がりに驚いて。活を入れる時はマスクやクリームをたっぷり使うのもあり! 量や使う場所を調節できるのが、シートマスクとは違う使い勝手のよさですね。
松本 私もそのマスクはブラシで塗っています。目の下には少し厚めに、額はシワに逆らって縦塗りしてと。
植村 フィエルテのマスクも肌がひんやりして気持ちがいいんです。
松本 ぐんぐん成分が入りますよね。これからの季節、毛穴の開きが気になる時には本当におすすめです。
植村 新しい化粧品に切り替えるのは勇気がいるけれど、どのブランドもコフレを出しているから、私はマメにチェック。気になる化粧品はコフレのミニサイズから試しています。
松本 それ、いいアイデアですね。新製品でもっとワクワクしてほしい。そうして肌が上向きになる快感を一度味わえば、心も肌も停滞期をブレイクスルーできると思うんです。
植村 変える時は一度にあれもこれもじゃなく、1品ずつ試すほうが効果はわかりやすい。更年期の時期やゆらいでいる時は新しい成分が悪いほうに出てしまうこともあるから、その辺は慎重に。化粧品によってマスクや集中ケアはすぐに答えが出るけど、美白のように長く使ってよさが出るものもあります。そのあたりをきちんと見極めて使ってほしい。
松本 まずは気になるコスメにトライ! きっと化粧品の進化にも、自分の肌の変化にも驚くはずです。
肌に活を入れるコスメも大事。
植村朗子(うえむら・うららこ)●美容コメンテーター。気になる化粧品は、すべて自身の肌でじっくり使って試し、的確なコメントと独自の使い方で発信。年齢を感じさせない美肌の持ち主。
松本千登世(まつもと・ちとせ)●美容エディター。女性誌でエッセイや美容ページの取材、執筆で活躍。著書に『結局、丁寧な暮らしが美人をつくる。今日も「綺麗」を、ひとつ。』(講談社)など。
『クロワッサン』972号より