どんどん進化する化粧品を、肌と心の変化にあわせて選ぶコツ。
撮影・清水朝子 文・今井 恵
昔は苦手だった、バラの香り。肌も嗜好も変化します。
松本 最近、年齢で肌が変わったというのもあるけど、自分自身の嗜好が変わったのも感じます。この年齢になって、バラの香りに癒やされるんですよ。
植村 私も! 昔は素敵なバラの香りと聞いても「え、私はあまり好きじゃない」と思っていたのに(笑)。
松本 不思議ですよね。
植村 ヴェレダから初めて出た乳液ワイルドローズは、鎮静しながら活力を与えるという相反する効果をオーガニックで実現したのがすごい。
松本 オーガニックダマスクバラ水をたっぷり使ったMiMCの美容液も、洗顔後の肌にダイレクトに塗り、化粧水を重ね、さらにミルフィーユのように再び重ねたくなる心地よさ。
植村 そしてバラといえばディオール。ボトルが美しすぎて、見ているだけでもアガる。
松本 テクスチャーも独特。伸ばすのが気持ちよくて、さらにアガる。
植村 アラフィフ世代にはそういう視覚や感触の刺激も大切ですね。
更年期を乗り切るには香りの力。
美白のアップデートは、美白プラスαの製品で。
松本 朗子さん、最近の美白は何を使っていますか?
植村 お気に入りのマスクで美白タイプが出たからうれしくて! ミノンのシートマスクが大好きなんです。
松本 私も好き。肌荒れと美白に同時にアプローチするものですよね。
植村 そう。これがあれば生きていける(笑)。敏感肌の人には美白成分も肌への刺激だから、消極的になりがちなんだけど、これは使える。
松本 肌にぴたっと密着するから、朝、顔に貼りつけたまま仕事します。
植村 価格もお財布にやさしいし、ドラッグストアで買える。というのも、年齢とともに肌悩みは複合化していくから、いくつも化粧品を買い揃え、重ね使いするのは大変。美白は今や通年ケアだから、美白プラスαの効果がある製品が使いやすい。そういう意味で選んだのが、シワと美白にアプローチする資生堂 バイタルパーフェクション。テクスチャーが柔らかくて使いやすい。
松本 テクスチャーの好みが合うって長く使うための必須事項。レネルジーの薬用美容液も美白+ハリ。肌表面がピンと張って明るくなります。
植村 私も朝に使っています。日中の化粧崩れを考えると、朝、肌にのせる化粧品の数は抑えたい。これはふたつのプロセスを一品で叶えてくれるから、本当に助かりますね。
アイケアは絶対変えるべき。
植村 それにしても、私たちぐらいの年齢になっても、アイクリームを使っていない人が多くてびっくりします。
松本 そうなの。それ信じられない。
植村 私、目だけはとびぬけて過保護です(笑)。
松本 目は過保護でいいと思う(笑)。この前、読者の方々とお話しする機会があったんですけど、アイクリームは使っていても、上まぶたに塗っていない人が多かったんです。
植村 目の下のちりめんジワだけじゃなくて、年齢とともに上まぶたのたるみが深刻なのに。
松本 そう。アイシャドーがきれいにつかなくなっちゃいますよね。
植村 アイラインがまぶたにつくし。
松本 アイケアこそ、年齢とともに変えていくべきだと思います。デルメッドからアイクリームが登場したのも、そんな声に応えてかな? リンクルクリームに比べると配合成分が2倍という頼もしさ。エピステームも上まぶたがピンと張ります。
植村 私みたいに水分という名目でお酒を飲んじゃう人は(笑)、目元がむくむから上まぶたを避けがち。でも、たるみは上も深刻に捉えるべき。SK−Ⅱのように張りアップで目ヂカラをつけるアイクリームもあります。
松本 私もSK−Ⅱは大好き。アイケアは絶対アップデートすべきでは。