Vol.33 体のあちこちが痛みます。【40歳からのからだ塾WEB版】
治療で痛みのコントロールは可能です。専門医に相談を
治療は、薬物療法と非薬物療法を組み合せて行います。薬物療法では、痛みを抑えるための鎮痛薬や抗うつ薬、抗けいれん薬、漢方薬などが使われます。
線維筋痛症の治療法

資料提供:村上正人
「薬の治療で、痛みの約6割程度は軽減できますが、もっと効果を高めるためには運動、睡眠、食事などのセルフケアや生活改善、さらに心理的なアプローチも重要です。病気に対する過剰な不安や気持ちの落ち込みなど心身のストレスがたまると、症状が悪化することがあるからです」と村上さん。
また、「線維筋痛症の患者には、過剰な徹底性、完全性、几帳面さなどの気質的な特性もみられます。よって患者自身がストレスの原因となっている背景を理解し、感情や行動をセルフコントロールできるようになるまで治療を続けます。苦痛がわかる患者同士でサポートし合うことも治療に役立ちます」とも。
女性の40代は、仕事に介護、子育てとたくさんの役割があって大忙し。痛みや不調があっても、自分のことは後回しになりがちです。
でも、線維筋痛症は、重症になるまで頑張ってしまうと、治るまでに多くの時間がかかってしまいます。治療によって痛みのコントロールは可能です。つらい痛みがあったら、早めにリウマチ科や心療内科、ペインクリニックなどの専門科で相談してみましょう。
ご協力いただいた医師
村上正人さん 国際福祉大学教授、医療法人財団順和会山王病院 心療内科部長
むらかみ・まさと●日本大学医学部卒業。専門は心身症、ストレス関連疾患、生活習慣病や慢性疼痛、緩和ケアなどの心身医療。日本大学医学部客員教授。
※症状や治療法には個人差があります。必ず専門医にご相談ください。
ライター、メノポーズカウンセラー 及川夕子
更年期、まっただ中のライター。最近、ちょっと休んだぐらいでは疲れが抜けなくなってきて、以前よりもカラダのメンテが欠かせなくなったと実感。とはいえ、カラダの変化をポジティブに捉え、同年代の女性の健康に役立つさまざまな情報をお伝えしていきたいと思っています。ただいま、ヨガやマインドフルネスを実践中。ホルモン補充療法も試してみたい!
更年期、まっただ中のライター。最近、ちょっと休んだぐらいでは疲れが抜けなくなってきて、以前よりもカラダのメンテが欠かせなくなったと実感。とはいえ、カラダの変化をポジティブに捉え、同年代の女性の健康に役立つさまざまな情報をお伝えしていきたいと思っています。ただいま、ヨガやマインドフルネスを実践中。ホルモン補充療法も試してみたい!
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