【後編】マイナス10歳を約束、若見えメイク&ヘアを伝授。
影・鈴木 宏 モデル・岩井理恵子 文・岡井美絹子
加齢とともにエイジングが進むのは髪も同じ。1本1本が細くなり、本数が減少するだけでなく、乾燥によるパサつきやうねりなど、さまざまな変化が表れる。
「若々しさのカギは、トップにボリュームを出すこと。スタイリングのコツを覚えれば、誰でも簡単にできる上、若返り効果が即実感できます。最近は髪をふんわりさせるシャンプー類も充実しているので、毎日のケアにぜひ取り入れて。視線が上に集まることで、顔のたるみも目立ちにくくなります」
もうひとつのポイントは、肌と同様、ツヤを足すこと。
「丁寧にブローをしたり、ツヤ出し効果のあるスタイリング剤を使うだけで印象が変わります。白髪を放っておくのはもちろんNG。ロングヘアをきれいに保つのが難しいという人は短く切ってしまうのも手。今回のテクニックは、⑥以外はショートヘアにも共通です」
❶ トップはふんわり立ち上げボリュームを出す。
トップの髪を軽く前に引っ張りながら根元にドライヤーを当てる。ボリュームアップタイプのミストを根元に塗布してなじませ、ふんわり感をキープ。
❷ 分け目がなくなるだけで顔全体が若々しく見える。
水スプレーで髪を濡らし、分け目を崩すように手ぐしでざっくりかき上げ、分け目を隠す。また、頭皮ケア用のシャンプーを使うと根元が自然に立ち上がる。
❸ 顔まわりはすっきりさせて清潔感を演出する。
まとまりを出すトリートメントを髪全体につけてツヤ感を出し、さらにハードタイプのスプレーをかけたコームの柄などで、はねている毛をなでつける。
❹ 前髪は若見えに必須。さりげなく斜めに流す。
太めのカーラーで前髪を真っ直ぐ巻き、ドライヤーを当てる。サイドに流す場合も斜めには巻かず、クセを付けた後、手ぐしでラフに流れを作るのがコツ。
❺ 耳前の髪は就寝前にしっかり乾かす。
耳前の髪は前に引っ張って、根元にドライヤーを当てる。とくに右側がクセが出やすいのでよく乾かすこと。このひと手間で朝のスタイリングが楽になる。
❻ 毛先はミックス巻きで立体感と華やかさを出す。
ヘアアイロンは直径32~34㎜のものを選び、やわらかな質感のカールが作れる160℃くらいに設定。内巻き、外巻きを交互に作って毛先にボリューム感を。
『クロワッサン』944号より
●新見千晶さん ヘア&メイクアップアーティスト/女性誌のメイクページや広告、CMなど幅広く活躍。著書に『魔法の表情筋エステ&若見せメイク』(成美堂出版)など。