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料理家・荒木典子さん、美姿勢をキープする日々の習慣は日本舞踊──「着物姿の美しい立ち居振る舞いを目標に」

年齢を感じさせない人は、趣味や習慣を通して自然と体幹を整えている。体幹にいいことを日常に取り入れている人に、話を聞いた。

撮影・黒川ひろみ 文・松本あかね

荒木典子(あらき・のりこ)さん 料理家。料理上手の祖母、母のもと京都で育つ。東京・神宮前で和食の料理教室を開催。ライフワークはおせち料理とお雑煮。国際中医薬膳師の資格も持つ
荒木典子(あらき・のりこ)さん 料理家。料理上手の祖母、母のもと京都で育つ。東京・神宮前で和食の料理教室を開催。ライフワークはおせち料理とお雑煮。国際中医薬膳師の資格も持つ

着物姿の美しい立ち居振る舞いを目標に

板張りの稽古場に常磐津が流れ、荒木典子さんが踊り始めた。日本舞踊を習って今春で丸3年。間近に迫った舞台に備え、稽古にも一層熱が入る。

「お腹をぐっと引いて。お尻もぐっと中に入れて、真下に腰を落として」、先生である藤間利弥さんの声がかかる。

日本舞踊では女性の踊りは常に腰を落とすのが基本。膝を深く曲げ、中腰の姿勢を保ちつつ上半身を起こすには、おへその下あたりにぐっと力を込める必要がある。そうしなければ、たちまち全体重が脚にかかり、膝が震えてくるのである。

「ベテランの方の踊りを見ていると、姿勢にブレがない。土台になる体幹が整っていて、首から上半身まで一体になって動く。だからきれいなんですね」

扇子を掲げ目線をやる。一つ一つ丁寧に。指導は宗家藤間流師範・藤間利弥さん
扇子を掲げ目線をやる。一つ一つ丁寧に。指導は宗家藤間流師範・藤間利弥さん
足を前後に軽く開いて立ち、まっすぐ立ったり座ったり。腹筋が必要な動きだ
足を前後に軽く開いて立ち、まっすぐ立ったり座ったり。腹筋が必要な動きだ

いつまでも背筋がピンと伸びた人でいたい

現在の凛とした立ち姿からは想像できないものの、40代初めの頃は歩くのもしんどく、腕もまっすぐ上げられないほど筋力がダウン。知人に誘われ、たまたま家の近くの空手教室に通ったおかげで基礎体力がつき、引っ越しを機に近所のカルチャーセンターで開催されていた日舞の教室に通うように。

「利弥先生ともそこで出会いました。着物を着たとき、美しく動けるようになりたくて。お稽古が終わると汗びっしょり。繰り返しの中で必要な筋肉がついていくのだと思いますが、続けていると所作が美しくなるという希望が持てるのは楽しいことですし、年を重ねるほど、姿勢の良さこそ若々しさに繋がると、利弥先生をはじめ踊りの先輩方を見ても思います」

上手になる=美しくなれる、女性にとっていいモチベーションになりますよね、とにっこり。どんなに忙しくても週に1回、欠かさず稽古に通う。

「仕事のあれこれも日常の憂い事も、先生の前に立ったらまったく考えない。ただ踊ることに集中する、そういう時間を週1回でも持つことがリフレッシュになるし、豊かだなと感じます」

日舞を習う場所もさまざまある。

「グループレッスンの所もありますし、見学や体験コースから始めて、まずはいろいろな先生の教え方や教室の雰囲気を見てみるとよいと思いますよ」

和の習い事が好き。日舞のほか篠笛と茶道を嗜む。上・黒いものが能管、下が篠笛。下・茶道で使う扇子など
和の習い事が好き。日舞のほか篠笛と茶道を嗜む。上・黒いものが能管、下が篠笛。下・茶道で使う扇子など
朝昼晩の三食でたんぱく質を摂ることを意識。塩をした鶏のぶつ切りと野菜を煮たスープを作っておくと便利
朝昼晩の三食でたんぱく質を摂ることを意識。塩をした鶏のぶつ切りと野菜を煮たスープを作っておくと便利

『クロワッサン』1162号より

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