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瀧波ユカリさんのおしゃれ哲学に学ぶ──「私の好きは私に似合う」

好き! かわいい! にときめく。ファッションは何でもあり! ──“年相応”という言葉がおしゃれ心にリミッターをかけていませんか? ときめきを信じて一歩踏み出せば、ファッションはもっと楽しくなる。漫画家の瀧波ユカリさんに自身のおしゃれ哲学を聞いてきました。

撮影・小川久志 構成&文・佐々木直子

瀧波ユカリ(たきなみ・ゆかり)さん 漫画家。1980年、北海道札幌市生まれ。釧路市育ち。2004年に4コマ漫画『臨死!!江古田ちゃん』でデビュー以来、漫画とエッセイを中心に幅広く創作活動を展開。1児の母。〈KENZO〉の古着に故郷・北海道のでんぷんバッグがインパクトを放つ
瀧波ユカリ(たきなみ・ゆかり)さん 漫画家。1980年、北海道札幌市生まれ。釧路市育ち。2004年に4コマ漫画『臨死!!江古田ちゃん』でデビュー以来、漫画とエッセイを中心に幅広く創作活動を展開。1児の母。〈KENZO〉の古着に故郷・北海道のでんぷんバッグがインパクトを放つ

「私がかわいいと思ったものを身につける!(笑)。それ以外の捉え方は必要ないと思っているんです。かわいいとか素敵の尺度は人それぞれだし、自分が好きなものを並べるとそこには絶対に統一性がある。それは自分の個性を部分的に表しているものの集合体だから。よく『柄物をバランスよく着るのが上手ですね』と言われるのですが、私は何も考えてないんです。好きなもの同士だから相性がいいだけ。もちろん失敗もしますし、打率でいうと8割ぐらい。野球選手だったらすごいなって感じですけど、2割の失敗も遊びだし、気づきだと思います」

常識にとらわれない物選び。瀧波さんの偏愛アイテム

頭にのせるだけのサングラス。かける眼鏡とは別物と割り切ってデザイン重視で選ぶ。ちょっとした寝癖直しにも活躍!
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ハイブランドからプチプラまでサイズもさまざまなスカーフ。服に合わせやすいのは白や黒の入った柄だそう
ハイブランドからプチプラまでサイズもさまざまなスカーフ。服に合わせやすいのは白や黒の入った柄だそう
冒頭写真のコーディネートで着けていたシルバーアクセサリー。〈ジョージ・ジェンセン〉からアメリカンヴィンテージまでジャンル不問で重ねづけ
冒頭写真のコーディネートで着けていたシルバーアクセサリー。〈ジョージ・ジェンセン〉からアメリカンヴィンテージまでジャンル不問で重ねづけ
バッグはインパクト重視。地元愛を感じる〈北の誉〉は骨董市で見つけた一升瓶用の甚吉袋。「外しアイテムにこそエピソードを」が信条だ
バッグはインパクト重視。地元愛を感じる〈北の誉〉は骨董市で見つけた一升瓶用の甚吉袋。「外しアイテムにこそエピソードを」が信条だ

加えてもう一つ大事なルールがある。

「基本的に洗えて着心地のいいもの。でもそれを突き詰めるとパジャマになっちゃうんですよね(笑)。だから、人に会う時には“好印象を与える”という条件は必ず入ります。清潔感かもしれないし、明るさや美しさかもしれない。そこが自分らしさであり個性なんじゃないかな。例えば、私のために誰かが着物を着て会いに来てくれたらすごくうれしい。相手をうれしくさせるというのは自分が“光”になることだと思っていて、『これを着たら今日は光になれるかな』という基準で選んでいます。花柄やカラフルな服を選びがちなのも、場を明るくする効果があるからかもしれませんね」

外出に必ず持ち歩く本はカフェや公園のベンチでの時間を楽しみ、会話のきっかけにもなる“アクセサリー”の一つ
外出に必ず持ち歩く本はカフェや公園のベンチでの時間を楽しみ、会話のきっかけにもなる“アクセサリー”の一つ

自分の好きを信じることと相手を思いやる気持ちがあれば、個性は魅力となって輝く。一方で、おしゃれの参考にしているものはあるのだろうか。

「さまざまなエッセイの中の言葉を拾い集めているようなところもあります。例えば、伊丹十三さんの『ヨーロッパ退屈日記』からは潔癖すぎるほどの美意識を、最近読んでいる犬養道子さんの『お嬢さん放浪記』からは行動力と創造力を。ビジュアルで理解するのでなく、おしゃれについての“考え方”を取り入れるのが面白いんです」

『クロワッサン』1160号より

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