大地のエネルギーに満ちたアルニカが、肌と心を幸福に導く──倉田真由美の「キレイを育む私的名品」
撮影・市原慶子 スタイリング・野崎未菜美
道の駅などでよく目にする「〇〇さんが作りました」という生産者や農法の紹介。トレーサビリティと呼ばれるもので、これがあるだけで安心感や信頼性が高まる。「アムリターラ」というブランドを知ったとき、化粧品も同じだと感じた。というのも、「アルニカフロー ボディクリーム」に使用されているのは、長野県の菅平高原薬用植物栽培局の竹脇献さんというガーデナーの方が栽培したアルニカの花。自然のエネルギーの循環と天体の動きを意識したドイツの「バイオダイナミック農法」に感銘を受けた竹脇さんが、丹精を込め、日本の地で栽培したもの。単なる無農薬・化学肥料不使用なだけではない、大地と自然のエネルギーに満ちた素材なのだ。
アルニカは、古くからヨーロッパを中心に、傷や打撲を和らげたり、血流を促してむくみや肌荒れ、くすみなどのケアにいいとされてきたハーブ。エキスの抽出にも、オーガニック米から作られたエタノールと縄文時代から手付かずの温泉水を使用するというこだわり。このアルニカをキー成分に、アップサイクル原料である醤油粕から抽出した天然ヒト型セラミドなどを配合したクリームは、100%天然由来成分、植物原料の80%以上にオーガニック原料を使用した安心の優しさで、皮膚の薄い首やデコルテ、乾燥して固くなりやすい手脚にもすっとなじんでなめらかなハリをもたらす。まるで自然と共生しているような気持ちになれるボディケアの時間が、現代社会で生きる私たちにとって最高の癒やしになる。
今月の名品
全身はもちろん、年齢が表れやすいネック、デコルテのエイジングケアにもおすすめ。しっとりしたテクスチャーで、溶け込むようになじんでベタつきも残らない。プルーンの穏やかな香りは夜のゆったりとしたケアタイムにもぴったり。アルニカフロー ボディクリーム 100g 5,940円(アムリターラ TEL:0120-980-092)
『クロワッサン』1153号より
広告