機能性もデザイン性も。いまどきのMA-1──大沼こずえの「ずっとの、おしゃれ」
毎月1つのテーマで、装う楽しさを再発見します。今月は「アウターは軽快に」(1)
撮影・葛川栄蔵(hannah) ヘア&メイク・中村未幸
こんにちは。スタイリストの大沼こずえです。
そろそろ本格的に冬用の上着を探し始めている方もいるかと思います。11月は2号にわたり今冬のおすすめアウターをご紹介。
まず押さえたいのは、MA-1(エムエーワン)。もともとはアメリカ空軍のフライトジャケットが始まりで、防寒度が高く、軽くて丈夫なナイロン製のためカジュアルに羽織れることから、日常着のファッションとして定着しました。
ただ、実用性に優れている反面、年齢を重ねた女性のアウターとして取り入れるには、少々シンプルで物足りないかもしれません。「ミリタリーテイストを着こなせる自信はない」と、手を出さない人もいるのではないでしょうか。
でも大丈夫、今年はスタイリッシュで女性らしさも感じさせるMA-1が多く登場しているんです。部分的にボアやレースが使われているものや、長め丈やボリューム袖、ベルトなどでエレガントなシルエットのものを選べば、ワイドパンツやワンピースといった手持ちのウェアとの相性も良く、いつものヘアメイクもしっくりなじむはず。
そして実際に着てみると、ポケットが多用されていたり袖口がリブニットで風を通さなかったりといったディテールにも感動するでしょう。その機能性とともにMA-1というジャケットの背景を知るのもいいかもしれません。
『クロワッサン』1153号より
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