いちど脱いだパンプスが入らなくなった!【足のむくみ/緊急レスキューストレッチ】
イラストレーション・大石さちよ 文・古屋美枝
いちど脱いだパンプスが入らなくなった!
壁に両手をついて脚を前後に開く。
前側の膝を曲げ、後ろ側の膝を伸ばしたときに、ふくらはぎのつっぱるところを軽くもむ。上の姿勢に戻り、後ろ側のかかとをだら〜んと下ろす。
脚全体がむくんで重だるい
床に両手両膝をついて手は肩の下に置き、片方の脚を横に伸ばす。
伸ばした脚の内もものつっぱるところを軽くもむ。上の姿勢に戻り、脚を伸ばしながら膝を床に近づけるイメージでだら〜んと下ろす。
膝上がいつもよりもったりしている…
壁に手をついて片方のかかとをお尻に引き寄せる。
伸ばした前もものつっぱるところを軽くもむ。上の姿勢に戻り、曲げた膝を床に近づけるイメージでだら〜んと下ろす。
+α 仕上げにおすすめ!
壁に手をつき脚を前後に。前側の膝を伸ばし、後ろのかかとを上げ下げし体重移動をくり返す。
むくみQ&A:むくみには種類があるって本当?
一過性のむくみと病気が関わる慢性のむくみが
「ほとんどの人のむくみは、デスクワークや立ち仕事などで筋肉を動かさなかったり、塩分やアルコールの摂りすぎなどで起こる一過性のむくみです。一方、慢性のむくみは腎臓や心臓、肝臓などの病気が関わっている場合が多いので要注意。指で押したときにへこんだままなかなか戻ってこない場合は、一度医療機関に相談しましょう」
〈一過性のもの〉
筋肉が縮んで硬くなってしまったことで、筋繊維と筋繊維の間を流れる間質液がうまく流れずに溜まってしまっている状態。筋肉を柔らかくすると改善する。
〈慢性のもの〉
指で押したときに痕が残ったり、息切れや動悸、黄疸などを伴うむくみは腎臓病や心臓病、肝硬変などの可能性も。自己判断をせずに医療機関を受診しよう。
顔、脚、手の困ったむくみ ゆるめて伸ばして緊急レスキュー
「むくみをすぐに解消したいときは、もんでゆるめてから、だら〜んと力を抜いて伸ばす『ゆるだらストレッチ』がおすすめ。痛みもなく、直後からラクになるのを体感できます」
と言うのは、パーソナルトレーナーのNATSUKIさん。効かせるポイントは筋肉がゆるむイメージを持つこと。
「脳と筋肉は連動しています。無理に伸ばそうとして緊張のイメージを持つと筋肉も緊張して硬くなるし、ゆるやかなイメージを持てば筋肉もゆるむ。脳が筋肉をゆるめるためには『痛くないこと』と『伸ばしかたを明確にイメージすること』が大切なのです」
まず筋肉がつっぱるところを確認し、もんでゆるめ、イメージして10秒伸ばす。この手順でむくみに働きかければどんなときでも最短で、すっきりした顔、脚、手になれるはず!
『クロワッサン』1143号より
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