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【ヘアスタイル変遷の歴史】バービーさん「どうせまた伸びると思って、いろいろトライしています」

気持ちや暮らしが変われば髪型が変わり、髪型を変えれば気持ちも変わる。素敵なヘアスタイルのバービーさんに、これまでの変遷を聞いてみた。

撮影・中島慶子 文・嶌 陽子 構成・中條裕子

髪型を変えることで、気持ちをリセットして前向きに

バービーさん タレント。1984年生まれ、北海道出身。2007年、お笑いコンビ「フォーリンラブ」を組む。エッセイ執筆や下着の開発、町おこしなどでも活躍中
バービーさん タレント。1984年生まれ、北海道出身。2007年、お笑いコンビ「フォーリンラブ」を組む。エッセイ執筆や下着の開発、町おこしなどでも活躍中

きれいなウェーブに明るめのカラーが入った、スタイリッシュなヘアスタイルで取材現場に現れたバービーさん。去年の夏に出産、「産後は特に髪で遊んでますね」と話してくれた。

「妊活中や妊娠中はブリーチをいつもより控えていたので、産休中に気分を華やかにしたいという気持ちもあって。そうそう、去年の秋のお宮参りの時は、全頭ブリーチをして金髪にしたんですよ。白い着物を着たくて、かっこよく着るにはどんな髪がいいかなと考えていた時、夏木マリさんのヘアスタイルを見て、金髪がいいかも! って思ったんですよね」

その言葉どおり、白の着物姿に明るい金髪ショートがよく合っている(左ページ下写真)。その際、行きつけのところではなく、全く新しい美容院にトライしてみた、というのも新鮮だ。

「おしゃれなお母さんになりたい! と思ったので、若者が行くような原宿の美容院に行ってみたんですよ。それまでは自分で『こう切ってほしい』などと頼んでいたけど、その時はほぼ全部おまかせ。結果的に、ヘアスタイルだけで顔や全身のおしゃれ度が上がった気がして。服もこれまでと違うものを試したくなったし、自分の中のやる気や自信もアップしましたね」

〈私のヘアスタイル変遷〉

10代の頃。中高生の時から髪型やおしゃれに興味津々。高校時代は友人のヘアカットもしていた
10代の頃。中高生の時から髪型やおしゃれに興味津々。高校時代は友人のヘアカットもしていた
もともとの髪質であるカールを生かし、毛先が軽やかに遊ぶようなウルフカットに。揃えた前髪も可愛い
もともとの髪質であるカールを生かし、毛先が軽やかに遊ぶようなウルフカットに。揃えた前髪も可愛い
結婚をした37歳の頃。「この頃は、モテを意識して、フェミニンなスタイルにしていました」
結婚をした37歳の頃。「この頃は、モテを意識して、フェミニンなスタイルにしていました」
黒髪でおとなしい雰囲気の髪型の時も。「髪型がおとなしいと、気持ちも自然と地味になりがちです」
黒髪でおとなしい雰囲気の髪型の時も。「髪型がおとなしいと、気持ちも自然と地味になりがちです」
ヘアカラーも10代の頃からいろいろと楽しんできた。「いつかは蛍光グリーンにもトライしてみたいです」
ヘアカラーも10代の頃からいろいろと楽しんできた。「いつかは蛍光グリーンにもトライしてみたいです」
ピンク色の髪がグレーのワンピースとよくマッチ。「ヘアスタイルによって、着ている服も変わります」
ピンク色の髪がグレーのワンピースとよくマッチ。「ヘアスタイルによって、着ている服も変わります」
昨年秋のお宮参りの時。「白い着物をかっこよく着たくて、全頭ブリーチの金髪にしました」
昨年秋のお宮参りの時。「白い着物をかっこよく着たくて、全頭ブリーチの金髪にしました」
ウェーブがかった髪も、ストレートアイロンで伸ばすと雰囲気が変わる。さまざまな方法で髪を楽しむ
ウェーブがかった髪も、ストレートアイロンで伸ばすと雰囲気が変わる。さまざまな方法で髪を楽しむ
10代の頃。中高生の時から髪型やおしゃれに興味津々。高校時代は友人のヘアカットもしていた
もともとの髪質であるカールを生かし、毛先が軽やかに遊ぶようなウルフカットに。揃えた前髪も可愛い
結婚をした37歳の頃。「この頃は、モテを意識して、フェミニンなスタイルにしていました」
黒髪でおとなしい雰囲気の髪型の時も。「髪型がおとなしいと、気持ちも自然と地味になりがちです」
ヘアカラーも10代の頃からいろいろと楽しんできた。「いつかは蛍光グリーンにもトライしてみたいです」
ピンク色の髪がグレーのワンピースとよくマッチ。「ヘアスタイルによって、着ている服も変わります」
昨年秋のお宮参りの時。「白い着物をかっこよく着たくて、全頭ブリーチの金髪にしました」
ウェーブがかった髪も、ストレートアイロンで伸ばすと雰囲気が変わる。さまざまな方法で髪を楽しむ

当時の気持ちや人生がヘアスタイルにも表れて

もともとファッションが好きなバービーさん。下の写真のとおり、これまで本当にさまざまなヘアスタイルやカラーを楽しんできた。

「高校生の時はいつも友だち4人くらいの髪を切ってあげてました。しかも全員、アシンメトリーの前下がりっていう同じ髪型(笑)。自分の髪型もその頃からよく変えていましたね」

ファッションの変化に合わせてヘアスタイルを変える時もあれば、その時のライフスタイルや気分に合わせた髪にすることも。その都度がらりと変わるスタイルには、当時の気持ちや人生のフェーズが反映されている。

「20代後半でサイドを刈り上げた時は、仕事もプラベートもギラギラしていた頃。その後、30代前半の頃、ドラマに出演することもあって、役に合わせた地味な黒髪のショートにしたんです。その時は、気持ちもおとなしかったですね。夫に出会って結婚するまでは、髪を伸ばしてフェミニンなモテヘアにしていたこともあります」

くるくると変わるヘアスタイルや髪の色は、本人はもちろん、周囲の目も楽しませてくれる。今までしたことがなくて、今後トライしてみたいスタイルは?との問いには、

「何年か前に(歌手の)ビリー・アイリッシュがしていたように、トップだけ蛍光グリーンのカラーを入れてみたい! ここ最近も、入れてみようかなと思ったんですが、かなり強烈な色なので決心がつかなくて。でも、いつかはトライしてみたいですね」

初めての美容院に飛び込みで入る時もあるというくらい、気軽に髪とつき合っているバービーさん。ヘアスタイルを変えるのは、一種のリセットの意味もあるという。

「ちょっと嫌なことがあったら、その時一緒に過ごしていた毛を切ることで邪気みたいなものを払えるかなと。そのうえで新しい髪型にすると、また新しく進むぞっていう前向きな気持ちにもなれるんですよね」

たとえ大満足のスタイルでも同じままでいるのは嫌い

後ろに暗め、前に明るめの色を入れたニュアンスのあるスタイル。ゆるいウェーブは天然のもの。「乾かす際にオイルを揉み込むときれいなうねりが出ます」
後ろに暗め、前に明るめの色を入れたニュアンスのあるスタイル。ゆるいウェーブは天然のもの。「乾かす際にオイルを揉み込むときれいなうねりが出ます」

とはいえ、これまでのヘアスタイルどれもが100%理想どおりだったわけではないはず。「似合わない」と落ち込んだりすることはないのだろうか。

「気に入らない部分があると、すぐに自分で切って手直ししていますから。そうはいっても、美容院からの帰りに『このスタイルが正解なんだろうか』と悩むことがないわけではないんです。でも、これはこれでちょっと面白いかもしれないとか、個性的かもって考えると、最終的にはこのスタイルもいいかなと思えてきます」

ヘアスタイルを変える時は「自分に似合う」ことと「個性的でおしゃれ」なことのせめぎ合いなのだそう。ただし、たとえその両方を満たしていたとしても、ずっと同じ髪型にしないのがバービーさんの流儀。

「飽きっぽいんですよね。ファッションもわりとしょっちゅう変えるんですが、髪はもっと自由度が高い。どうせまた伸びるしと思うと、いろんなスタイルに挑戦してみたくなるんです」

今回、これまでのヘアスタイルを振り返ってもらったところ、「あらためて見てみると、思っていたより当時の自分の気持ちや人生が髪型に出ている」という言葉が。では、今のヘアスタイルに表れている状態や心情とは?

「自分としては一番自然な状態。心に制約がない、解放的な気持ちかもしれないですね」

『クロワッサン』1142号より

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