腰痛予防には広い歩幅が良い?まずは自分の歩幅を図ってみましょう。
撮影/角戸菜摘 文/石飛カノ モデル/原 歩美 ヘアメイク/村田真弓 スタイリング/高島聖子
つま先からつま先まで。まずは自分の歩幅を測ってみましょう。
自分の歩幅を知っている、という人、そう多くはないかも。歩幅を伸ばすストレッチもあるので、ぜひ測っておいてください。
65.1cm。この歩幅を正確に測りたいというときは、まず歩幅の定義を知っておく必要があります。
歩幅の定義には諸説あるものの、この本では1歩踏み出したときの片足のつま先から反対側のつま先の距離を歩幅とします。上のイラストで言うなら、左足のつま先(親指の先)から右足のつま先(親指の先)までが一歩の歩幅です。
もし、より正確に自分の歩幅を測りたいなら、最初につま先部分に印をつけて10歩歩きます。10歩目につま先が着いた場所から最初のつま先の印までの距離を測り、これを10で割れば1歩分の歩幅を割り出すことができます。
勢いをつけて1、2歩歩くより、自然な状態で10歩歩く方が、本来の歩幅になるはず。もしかすると付録のスケールで測った歩幅より若干距離が狭まるかもしれません。
左右の足の距離や角度は歩行スピードに関係します。
ちなみに、片足のかかとの中心点から反対側の足のかかとの中心点までの幅を歩隔(ほかく)といいます。靴を履いて歩くときは裸足で歩くよりも若干歩隔が大きくなり、平均で約9.5cm。裸足では8.5cm程度。
1本のライン上を歩くモデル歩きでは歩隔は0cmですが、普通のウォーキングでは歩隔があって当たり前。ただし、脚の筋力やバランス能力が衰えてくると、歩隔は平均よりどんどん広くなり歩行スピードも落ちてきます。
さらに、進行方向に対する足の中心線の角度を足角(そくかく)といいます。こちらも年齢を重ねるごとに角度が大きくなり、いわゆる「外股歩き」になりがちに。やはり歩行スピードの低下につながります。
つま先を正面に向けて歩くというイメージを持つことも重要。
歩幅、歩隔、足角の定義
(A)つま先から反対のつま先が一歩の歩幅です。
(B)正確な歩幅は10歩歩きで計測できます。
利用者がいないのを確認のうえ、点字ブロックで歩幅をチェック。
駅や歩道、横断歩道の前などにある点字ブロックの一片は、ほぼ30cm。2枚重なっている部分をまたげば、およその歩幅の目安になります。
つま先の先端がブロックの手前の一辺に触れるようにして立ち、ふだん歩きの要領で一歩踏み出してみましょう。
踏み出した足の母指球(親指の付け根の膨らんだ部分)が2枚目のブロックの遠い側の一辺に届いたら、歩幅は65.1cm。
畳の長い辺に沿って3歩歩き、最後に足がどこに着くかをチェック。
家の中で歩幅の目安となるのは畳。地域や住居環境によってサイズが変わるので、上の例を参考に。
長い一辺に沿って3歩歩いたとき、最後に足がどこにあるかで歩幅を測ります。
3歩の合計は195.3cm。一番サイズが大きい関西間の場合、3歩目の足のつま先が畳からややはみ出す。中京間では土踏まず、関東間ではかかとの一部が畳のラインに着く。団地間は3歩で軽々踏み越えるイメージ。
衣装協力
ブラトップ¥4,900 タイツ¥5,900 ウォーキングシューズ¥9,900 (以上ニューバランス/ニューバランス ジャパン TEL.0120-850-997)
『Dr.クロワッサン 歩幅65.1cmで、腰痛しらず。』(2019年3月5日発行)より。