移動能力テストで、ロコモティブシンドロームのリスクをチェックしよう。
撮影/角戸菜摘 文/石飛カノ イラストレーション/安ケ平正哉
(移動能力テスト) 1歩1m以上。最大限の歩幅で移動能力をチェックする方法も。
2ステップテスト
(1)スタートラインを決め、両足のつま先を合わせます。
(2)できる限り大股で2歩歩き、両足を揃えます(バランスを崩した場合は失敗とします)。
(3)2歩分の歩幅(最初に立ったラインから、着地点のつま先まで)を測ります。
(4)2回行って、良かった方の記録を採用します。
(5)計算式で2ステップ値を算出します。
【注意すること】
●介助者のもとで行いましょう
●滑りにくい床で行いましょう
●準備運動をしてから行いましょう
●バランスは崩さない範囲で行いましょう
●ジャンプしてはいけません
参考:村永信吾、他:昭和医学会誌 2003:63(3):301-308
2歩幅(cm)÷身長(cm)=2ステップ値
判定方法
2ステップ値が下のグラフ「女性年代別2ステップ値*」の肌色部分、もしくは水色部分に入っている場合は、年代相応の歩幅を維持していると判定します。
*「明らかな運動器疾患を持たない方」の各年代の平均値です。
ロコモチャレンジ! 推進協議会ロコモ度テストワーキンググループ調査資料
身長158cmの人の場合
↓
(A)[60代なら] 2歩幅 230(cm)÷158(cm)=1.46で年代相応
(B)[40代なら] 2歩幅 242(cm)÷158(cm)=1.53で年代相応
この2ステップテストでは、できる限り大股で2歩歩くことで移動能力とロコモティブシンドロームのリスクをチェックします。股関節のストレッチをして、できれば誰かに見ていてもらい、安全な場所で行いましょう。
『Dr.クロワッサン 歩幅65.1cmで、腰痛しらず。』(2019年3月5日発行)より。