膝は女性の弱点! 膝が痛くなる3つの理由とは。
文・及川夕子 撮影・岩本慶三 イラストレーション・松元まり子 モデル・くらさわかずえ スタイリング・高島聖子 ヘアメイク・村田真弓
<膝が痛くなる理由2>足に合わない靴を履き続ける
最初に、土踏まずのチェックをしてみましょう。足裏にボールペンが入る隙間がありますか?
健康な足にはアーチ構造があり、土踏まずを形成して、歩くときに地面から受ける衝撃をやわらげています。しかし外側のアーチがくずれてくると、足のねじれが生じて膝への負担が大きくなります。
アーチのくずれは、外反母趾や内反小趾(足の小指が外側に曲がる病気)など足のトラブルにも現れます。長い間、合わない靴を履き続けてきた人に多い症状です。
対策は、普段履く靴をひも靴にし、ひもをしっかり結んでアーチを保護すること。膝痛対策用のインソールを使うのもオススメです。思い当たる人は、靴やインソールの見直しから始めましょう。
外側の土踏まずチェック
外くるぶしから1cmくらい前の位置で、ボールペンを踏んで立つ。ほかの人にボールペンを抜いてもらう。抜けなければ外側の土踏まずがつぶれている。
<膝が痛くなる理由3>骨盤、股関節の歪み
片側だけ膝が痛む、曲げにくいといった症状には、体の「左右差」が関係しています。
例えば、脚を組むくせがある人は骨盤や股関節に歪みが生じ、その影響は膝にも及びます。さらに、その人の体型、仕事、歩き方の癖など生活習慣の影響からも、左右差は生まれます。
また一般的には、左膝より右膝が痛む人が多いとされます。それには、言語を司る左脳優先の生活に関連が。右半身に体重が乗りやすく、股関節と膝がねじれるため右膝に痛みが出やすくなります。
気をつけていても左右差は現れてしまうもの。だからこそ、バランスを調整するエクササイズが必要に。日常生活では、同じ姿勢を取り続けないことも大切です。
『Dr.クロワッサン 何歳からでも骨は強くなる』(2020年3月28日発行)より。
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