あなたの「髪印象」が若返る、育毛とツヤ髪の新習慣。
撮影・青木和義 ヘア&メイク・広瀬あつこ モデル・橋本まゆ 文・越川典子
見た目年齢は、髪印象で必ずアップします。
鈴木佐恵子(すずき・さえこ)さん
●カネボウ化粧品 美容情報開発担当。「リクイール」や「SENSAI」などのブランドを担当。毛髪診断士、フードスペシャリスト、アロマセラピストなど30もの資格を取得している。
髪は人生の映し鏡。ツヤ髪を目指しましょう。
田村マナさん(たむら・まな)さん
●美髪アドバイザー、毛髪診断士。自らの髪ダメージ経験からヘアケアブランド「CA101」を立ち上げる。独自に開発したセルフケア「美髪メソッド」は1万5000人が体験。著書多数。
年々、髪の分け目が目立ってきた。ボリュームが出なくなったのは、髪自体が細くなったからか。パサついて、ツヤもなくなってきた――。
ヘッドスパで何とかなるかしら?
そろそろ医療に頼るべきか?
「いや、ちょっと待ってください」
ヘアケアのエキスパートである、鈴木佐恵子さん、田村マナさん、2人とも口を揃えるのは、「その前に、できることは山ほどある」ということ。
「美肌のためのケアは当たり前のようにするけれど、美髪ケアまで行っている人は、実はとても少ないんです」と指摘する鈴木さん。田村さんも、
「手をかける方法を知らない。あるいは、若いころからの習慣をそのままに続けているから。手をかければ、必ず応えてくれるのも髪。これを機会に、ぜひ習慣をアップデートしましょう」
とエールを送ってくれた。
ツヤもボリュームも、40歳ごろから減っていく
大人が手をかけるべきは、断然、「肌より髪」。
「私たちアラフォー世代にとっては、髪は“ファッション”なんですね。カラーリングをしたり、カットやスタイリングしたり、自分を表現する大切な手段。なのに、あるとき一気に変化が訪れる。白髪、うねり、薄毛……エイジングが“目に見える形”でダイレクトに表れてしまうのが髪なんです」と田村さん。鈴木さんも、髪ダメージは、単に〈年齢=老け感〉を感じさせるだけではないと言う。
「どんな髪の状態かで、その向こうに清潔な生活ぶりや気持ちのゆとりまで読み取れてしまうからです」(鈴木さん)
「もっと言えば、大人の品性とか、かわいげといったものも、髪によって醸し出されているんです」(田村さん)
だから、どんなに美しくメイクしても、髪次第では、とたんに“残念感”が漂ってしまうというのだ。
「大人が手をかけるべきは、断然『肌より髪』だということがおわかりいただけたでしょうか」(田村さん)
では、なぜ髪ダメージが出てきてしまうのだろう。
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