日本酒と果物が大好物だという石原良純さん。「糖質ダイエットは、僕には絶対無理」と笑う。果物の中でも、一番好きなのがさくらんぼだ。
「生のものがお店に出回るのは6月の頭から、せいぜい1カ月ぐらい。本当の旬は2週間くらいでしょう。わずかな時季だけの貴重な楽しみです。あの対になった姿も、なんだかいいですよね」
そんな大好物のさくらんぼを使ったゼリーが、山形の菓子店『杵屋本店』の「山形旬香菓(やまがたしゅんこうか)」。山形でとれる「ナポレオン」という品種のさくらんぼをリキュールに漬け、ゼリーで包んでいる。
「3年ほど前、いただいて食べたのがきっかけだったと思います。巷にフルーツゼリーはたくさんありますけれど、さくらんぼだけのゼリーはなかなかないですよね。ぷるんとした絶妙な食感のゼリーを掘ると、中から大好きなさくらんぼが出てくるのが幸せ。4粒も入っていて、ボリュームもけっこうあるのです。まさに山形の特産を生かした一品だなと思います。おやつにはもちろん、夜、ブランデーやウオッカと一緒に味わうのも、なかなかいいんですよ」
ここ数年、たびたび取り寄せては、家族皆で食べているほか、手みやげにも愛用している。
「僕は自分が本当においしいと思ったものしか贈りませんから。これなら、旬の時季以外でも、いつでもさくらんぼを楽しんでもらえるし、賞味期限も長いので、相手にも負担をかけません」
子どもの頃、家の近所のケーキ屋さんで売っていた昔ながらのフルーツゼリーが好きだったという石原さん。
「一番上に1個入っているさくらんぼを最後に食べるのが楽しみだったなあ」
大粒のさくらんぼが入ったこのゼリーからは、そんな懐かしさも感じられるのかもしれない。