未来の肌のための新常識。冬でも、冬こそ、紫外線ケア。
撮影・黒川ひろみ 文・薄葉亜希子
UVケアは春夏だけ、という人も多いのでは? でも、それは美肌を目指すなら大きな間違い。
「今年の夏の尋常ではない暑さや、強い紫外線にさらされた肌は非常にくたびれ、過去の蓄積に加えてかなりのメラニンを抱えています。寒くなってきたから大丈夫とUVのガードを下ろすと、乾燥も引き金となりその潜伏ジミが浮かび上がってしまう。くすみやシワが増し一気に老け込んでしまうので、冬もUVケアは必要」と美容家の小林ひろ美さん。
ピークは5月から8月とはいえ、冬でも紫外線は降り注いでいる。
「基本は夏と同じで衣類から出ている顔や首、手の甲などは日焼け止めを忘れずに。SPF20以上、PA++以上のものを、肌に浸透させるよう、外出する30分前には塗っておくのがおすすめです。また乾燥した肌は代謝が悪く、色素沈着しやすい状態なので、UVと保湿は両輪と思ってケアを」と皮膚科医の徳永真理さん。
保湿やトリートメント効果も兼ね備えているなど、最近のUV商品の進化はめざましく、実にさまざま。
「白く残る、肌に負担がかかるなどかつてのイメージは払拭してください。大人の肌は“プロテクト&ゴー”です。積極的に守ってうるおいを与え、そして攻めのケアを。冬こそ美肌を育む季節としてお手入れを」(小林さん)
朝のケアは首とデコルテ、手の甲までまんべんなく。
首やデコルテ、手の甲も紫外線を浴びやすい部分。顔は顔、首は首と分けるとつい億劫になってしまうのでUVケアも一連の流れですませるのがおすすめ。
「朝、使う日焼け止めはパール粒2つ分が目安。顔になじませたら首とあご下をプレスし、そのままデコルテへ。両手を重ね合わせる“乙女”のポーズで手の甲もケアします」(小林さん)