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【リフォームのヒント】飼い主も幸せになれる、猫のためのプチリフォーム。

撮影・青木和義 文・鈴木奈代

田辺義章さん・純子さんの場合

高さ約2mの位置に作られた田辺家のキャットウォーク。TVの後ろが、メインストリートで、アプローチとなる階段やベッドがある。人と猫がお互いに程よい距離を保ちながら、コミュニケーションがとれる。
高さ約2mの位置に作られた田辺家のキャットウォーク。TVの後ろが、メインストリートで、アプローチとなる階段やベッドがある。人と猫がお互いに程よい距離を保ちながら、コミュニケーションがとれる。

ここ数年、ペットと暮らすことへの意識が少しずつ変化し、彼らとより良く暮らすための住まいづくりを考える人がぐんと増えているという。なかでも一日中室内で過ごす猫にとって、飼い主の家は一生を左右する切実な問題。猫にとって少しでも居心地のよい環境を検討するのは、当然の流れとも言えそうだ。

田辺さん夫婦は、当初、そこまで猫目線では考えていなかったと言う。
「猫カフェに行った時に初めて、『あっ、猫ってこういう所が好きなんだ』と気づきました」と夫の義章さん。
この春、新築の建売り住宅に引っ越したのを機に、「せっかく新しい家に引っ越すのだから、自分たちだけでなく、家族である猫たちにとっても快適な家にしよう」と、猫のために後付け工事でのリフォームを実施することにした。

【リフォームのヒント】飼い主も幸せになれる、猫のためのプチリフォーム。

設計は保護猫カフェから紹介された、清水満さんに依頼。もともと一級建築士として家や店舗の設計をしていた清水さんは、猫への並々ならぬ愛情が嵩じて現在の会社・ネコアイを設立。猫と人間との幸せな暮らしを応援するための設計やカウンセリングを行っている。リフォームの依頼があると、清水さんはまずアンケート用紙を飼い主に渡し、猫の年齢や運動能力、人間との関係性、2匹以上の多頭飼いの家なら猫同士の関係性について答えてもらう。
「その時点で、悩みや問題点があればカウンセリングを行い、アドバイスをします。ある程度問題を解決した上で、リフォームにとりかからないと、せっかくお金をかけても、意味がなくなってしまうケースもあるので」と語る。

その後、依頼主の家に出向き、それぞれの猫と家に適するプランを考える。「初めの頃は試行錯誤でした。猫のために良かれと思った仕掛けが失敗に終わったことも。吊り橋はどうだろう?と作ってみたら一度も渡ってもらえなかったり……」と苦笑いの清水さん。

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