日常にフィットする、
和のアクセサリーと文房具。
文/写真・ふるしょうかや(クロワッサン倶楽部読者モデル)
和の文化と聞かれたら、すぐ思い浮かぶ…着物にしても、茶道にしても、なかなか毎日の中でパパッと支度することは大変。日常で、気軽に身につけられる和モノって、何かないかしら…と思案していた時に、私が出会ったお気に入りの和のアクセサリー&文房具について、お伝えしたいと思います。
伝統工芸と現代グラフィックスが融合した文房具。
一つ目は、金蒔絵の栞。ニューヨーク出身のエブリン・テプロフ氏の作品です。金沢を旅行をした際に「21世紀美術館」のミュージアムショップで発見しました。浮世絵から飛び出してきたような図柄が、モダンにアレンジされていて、大変cool。商品パッケージに記載されていた「日本の伝統工芸である金蒔絵と、エブリン氏が織りなす近代グラフィックスとの融合」という説明にさらに痺れ、一目惚れしちゃいました。自分の好む本のジャンルに合わせて、緑・赤・青…と何枚か購入し、さらにお世話になっている方々へのお土産としても。500円玉ワンコインほどの心配りに、ピッタリなgoodsなのです。
帰京してからも、このシックで煌びやかな栞は日々活躍。白黒印刷で挿絵のない、お世辞にも(笑)色気があるとはいえないビジネス書でさえ、彩り鮮やかに読み進めることができるようになりました。
栞とお揃い技法、金蒔絵アクセサリー。
続いて二つ目は、同じくエブリン氏のネックレス&ピアスです。栞も同様の技法で作られていますが、紙と樹脂が一体化した「ユポ」という新素材シートで仕上げられていますので、とにかく軽やか且つ耐久性・耐水性があります。肩凝りにまったく響かない感じに付け心地がよく、それでいて華やか。時折キラリとなびく、金蒔絵の輝きが、気持ちを弾ませてくれます。さまざまな図柄が、ネックレス、指輪、ピアス、バングルにと、シリーズで展開されていますので、取り合わせを選ぶのも、また一つの愉しみですね。
ちなみに、この和のアクセサリーは、クロワッサン倶楽部・池田美樹部長が、1年前に教えてくださいました。
「かやちゃん、金沢土産でいただいた栞のデザイナー、エブリンさんが、銀座・三越にアクセサリーの期間限定店をだされるみたいだから、行ってみては?」と。
そうしたら、このお気に入りに出会えたわけです。旅で、自分にビビッときたモノが、身近な場所でも、また次のお気に入りとして連なってゆく…「大好きなモノとヒトと未来」の繋がりって、本当に不思議で面白く、そして有り難いと感じます。
ふとした瞬間、オフィスで観賞。
結びに、ちょっと変わった用法かもしれませんが、オフィスに出勤したら、ネックレスをいったん外し、キーボード脇のドリンクに巻き巻き。ペットボトルチャームとしても、愛用しています。首元を、自分で俯瞰することはなかなかできませんのでね、せっかくだったら長-く、観賞したい。入力の指が止まった時に、自然にふと目に入ってくる美しさが、また新たなアイデアを刺激してくれる気がします。
世の中には、まだまだ知らない物モノが、た-くさんありますね。日々の生活の中で、お気に入りに一つでも多く出会い、そしていま自分が置かれている状況に…うまく、フィットさせながら愉しんでいけたらと思っています。
Evélyn Claude http://www.evelynclaude.com/
金沢21世紀美術館 https://www.kanazawa21.jp/
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※ 記事中の商品価格は、特に表記がない場合は税込価格です。ただしクロワッサン1043号以前から転載した記事に関しては、本体のみ(税抜き)の価格となります。
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