小さい蘭──松田美智子の「くらしの歳時記」
古くから伝わる習慣やしつらい、暮らしの知恵。松田美智子さんが取り入れている“歳時記”を紹介します。今回は「蘭」。
撮影・鍋島徳恭
蘭のアレンジは日持ちするので花の設えを切らさずにすみます
家に花のある生活を続けたいと、自分なりに試行錯誤しています。特にこれからの夏! しかも年々暑くなってきています。そして、我が家のリビングルームは西向き。「設えはしたい。でも暑さがね」と悩み、普段は暑さに強い種類の枝物を、切り花は特別な時だけにしています。毎日1回または2回の水換えで、管理できる時は良いのですが、出張もあり、遊びの旅行なども。つけっぱなしにはしたくないエアコンですが、植物のためにもつけっぱなしが続きます。そこで思いついたのが、蘭です。大きい蘭の鉢植えはお財布に優しくないし、そのまま置くのも面白くないのですが、小さい蘭は比較的お安く、暑さにも強く、管理が楽。種類も色もいろいろで、設えたい場所でアレンジ可能です。小さい蘭だけでは寂しい時は、多肉植物の切り花を合わせるとボリュームも出て、蘭との相性も良いようです。強い直射日光は避けて、薄いカーテン越しで。
鉢から出して、水苔を丁寧に除いて
冒頭の写真はデンドロビウム。鉢から抜いて、根を傷つけないように竹串などを使い、水苔を丁寧に除きます。ガラスの器に大きめのビー玉を高さ3cmぐらい敷いて水捌けを良くし、デンドロビウムを真ん中に置き、周りにブプレウルムを入れます。水はビー玉すれすれぐらいに。上の写真、紫のミニ胡蝶蘭は、鉢から抜いて水苔の部分に霧を吹き、使わない湯呑みなどにゆっくり押し入れます。湯呑みと根の部分の大きさが合わない場合は、水苔を取ったり足したりで調節して納めます。水やりは霧吹きで。
『クロワッサン』1169号より
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