【ヨガのポーズ89】“完璧” パーフェクトトライアングル——Dr.高尾美穂のカラダとココロの整え方
人生計画と同じ、一つひとつにOKを出すことで見える世界がある。──完璧主義は自分がつらくなることもあるから、時にはゆるやかに。一方で、完璧さを目指さないと到達しない境地、世界もあることを知っておいて。
撮影・森山祐子 イラストレーション・SHOKO TAKAHASHI 構成&文・越川典子
パーフェクトトライアングル
両脚を開いて立ち、つま先を右に向け、右膝を曲げながら上体を右へ倒します。同時に、両腕を斜め上に向けて、カラダを一直線にしましょう。深い呼吸で8秒。反対側でも行います。1日1回。
完璧って、何でしょうね。
パーフェクトという言葉がついたポーズをとりながら、一緒に考えてみませんか。
私の顔を見てください。一見、楽しそうに笑っていますが、実は、指先からかかとまでを一本の線にするために全身に力を入れているんです。
要であるお尻は、ぐっと内側に入れています。首は長く伸ばし、足の裏はかかとまでしっかり床につけ、ふくらはぎはちょっとのゆるみも許しません。精密機械の、一つひとつのネジを完璧に締めていくイメージでしょうか。
いろいろなところを「よし」としてはじめて、全体が「これでよし」となるわけです。60%の仕事なら、0・6をいくつかけても1にはなりえません。すべてが1になってはじめて、パーフェクトな1になる——。
かといって、完璧を目指せ、と言っているわけではないんです。60%の出来でもいいじゃない、という日もあっていい。ただ、はじめから60%を目標にしていたとしたら、その先の世界を見ることはありません。
たとえ到達しなくても、完璧を目指してみる。そのために必要な一つひとつのパーツをどうするか考える。一つひとつに、自分なりのOKを出していく。人生計画と同じ。次に進むためのナイスな方法だと思っています。
『クロワッサン』1158号より
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