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【手みやげをひとつ】丸善水産「干ほたる」──料理人、『調理室池田』店主・池田宏実さん推薦

炙ると溶け出すホタルイカのワタまで絶品。

撮影・MEGUMI 文・梅原加奈

【手みやげをひとつ】丸善水産「干ほたる」──料理人、『調理室池田』店主・池田宏実さん推薦

さまざまな専門店が軒を連ねる川崎市中央卸売市場北部市場に店を構える『調理室池田』。1階には朝食やケーキが楽しめるカフェ、2階にはアンティークが並ぶギャラリーがある。店主の池田宏実さんは、日々この店のキッチンに立つ。

「おすすめの手みやげといえば、まず思い浮かぶのは市場で手に入るものです。毎日お店にいると、思いがけず友人が訪ねてきてくれることがあるんです。そんんなとき、みなさんが食事をしている時間を使って、持って帰ってもらうものを探しにいきます。せっかくなら市場らしい海産物で、ちょっと変わったものを渡したい。そう思って選びはじめたのが『丸善水産』さんの〈干ほたる〉。市場内だと各地の名産や乾物を扱う『山本商店』さんに置いてあります」

〈干ほたる〉は、富山湾で水揚げされた新鮮なホタルイカを調味液に漬け込み、まるごとセラミック乾燥させた品。しっかり干すことで旨味が凝縮され、イカ本来の甘みと深いコクが際立つ逸品。

「軽く炙って食べると、濃厚なワタが出てきて、苦味と旨味が最高です。干物なのに驚くほどジューシーで、ほかにはない食感はやみつきになります。お酒が好きな方にとても喜ばれますね」

池田さんがこの〈干ほたる〉に出合ったのは、市場をぶらぶらと買い物をしているとき。偶然目にとまり購入し、家にあったパン焼き網で炙って食べたところ、そのおいしさに感動。それ以来、気に入って家の冷凍庫に常備している。

「家では、料理をしながら小腹がすいたときに、コンロでさっと炙ってパクッと食べることも。そういう食べ方も楽しいです。手みやげは、こういう感じで自分の普段の暮らしに馴染んでいるものを渡すほうが好きですね。いいものだと腹落ちしているものを渡すほうが気持ちが伝わるし、自分らしいかなと思います」

丸善水産(まるぜんすいさん)

[加工場]富山県滑川市坪川1062 干ほたる1パック(40尾入)1,280円。春先にとれたホタルイカを鮮度を損なわないように専用のセラミック乾燥機に入れて48時間乾燥。ビタミンB群など栄養価も高い。購入はオンラインショップ「築地の王様」(https://www.tsukiji-no-ousama.com/)で(楽天市場、Yahoo!ショッピングでも購入可能)。

【手みやげをひとつ】丸善水産「干ほたる」──料理人、『調理室池田』店主・池田宏実さん推薦
  • 池田宏実

    池田宏実 さん (いけだ・ひろみ)

    料理人、『調理室池田』店主

    料理家のアシスタントを経て2008年独立。仕入れで訪れた川崎市中央卸売市場北部市場に2018年にカフェ『調理室池田』を開く。2階ギャラリーでは、定期的に国内外の作家の個展などを開催している。

『クロワッサン』1154号より

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