アロマの冷たいおしぼり──松田美智子の「くらしの歳時記」
古くから伝わる習慣やしつらい、暮らしの知恵。松田美智子さんが取り入れている“歳時記”を紹介します。今回は「おしぼり」。
撮影・鍋島徳恭
冷たいおしぼり
アロマの冷たいおしぼりで暑さを解消します
暑い中、我が家にいらしてくださったお客様に、少しでも涼しさを感じていただきたくて、祖母は氷水で絞ったおしぼりと冷たい緑茶を出していました。母はおしぼりを冷凍し、流水で解凍して、炒った麦茶に砂糖を入れて冷やしたものと出していました。
私にとって、暑い日のお客様イコール冷たいおしぼりとお茶です。日々の来客には、コロナ以降、アロマの香りの市販品おしぼりを使っています。まず、冷蔵庫で冷やしておくだけなので便利。そして使い捨てなので衛生的です。このアロマおしぼりに出会ってから、ミントの香りのおしぼりを首に当てた時の、爽やかさが好きになりました。
今年は、自家製冷凍おしぼりを復活させ、使い分けをしたいと考えています。冷凍したおしぼりを水で戻す時、ニホンハッカのアロマオイルをたらすのが我が家風。お茶は、水だし緑茶が風味も色も良く、マイブーム。銘々盆は瀬戸國勝先生に楕円で作っていただきました。
冷凍おしぼりは薄くたたんで作ります
おしぼり用のタオルを水で濡らし、軽く絞る。密封袋にかさばらないように、また、凍らしても1枚ずつ剥がしやすいように、半分に折り、少しずつずらして入れる。袋の空気を抜き、密封してバットなどの平らな容器に入れ、冷凍する。凍ったら冷凍庫に立てて収納しておく。使う時は、バットに水を入れてハッカ油を2〜3滴垂らし、袋から取り出したタオルを入れ、表面の氷が溶けたら絞って形を整える。上写真は、インターネットで購入した「アロマプレミアム」の紙おしぼり。ペパーミント、シトラス、ラベンダー、ローズ、ベルガモットの5種の香りがある。
『クロワッサン』1146号より
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