人情とおいしさに満ちた、住みたい街1位の魅力を知る横浜さんぽ
※出典:リクルート「SUUMO住みたい街ランキング 首都圏版」
撮影・文 岡のぞみ
洗練された都市の魅力と美しい自然が共存する街
JRや私鉄各線が集まるターミナル駅から東京都心へは約30分と、通勤や週末のお出かけにもアクセスの良い横浜。みなとみらい地区を中心とした商業施設、美術館、博物館などの文化施設も充実しており、特にコロナ禍以降には「ぴあアリーナMM」「Kアリーナ横浜」「横浜BUNTAI」などのコンサートホールが開業し、日本屈指のエンタメの街へと変貌を遂げました。駅から少し離れると、閑静な住宅街が広がります。緑豊かな公園が点在し、山下公園や港の見える丘公園では、キラキラと輝く海を眺めながらゆったりとした時間を過ごすことができます。
2027年には「GREEN×EXPO 2027」2027年国際園芸博覧会が開催予定。この一大イベントを控え、横浜が美しく彩られる大人気のイベント「ガーデンネックレス横浜」を現在開催中(6月15日まで)。美しい港の風景や洗練されたウォーターフロントの街並みを背景に表情豊かな花々を楽しめます。
人気落語家も愛した、人情味あふれる「横浜橋通商店街」
横浜の三大商店街の一つである横浜橋通商店街。横浜市営地下鉄阪東橋駅から徒歩3分のこの商店街には、青果店、鮮魚店、食堂、惣菜店など約120店舗が軒を連ねています。食卓に必要なものはなんでも揃うここはまさに“ハマの台所”。落語家・桂歌丸師匠が生涯愛した商店街としても知られています。
目利きのプロが選ぶ極上フルーツ
さまざまなメディアでも取り上げられる人気店「フルーツとくなが」。シーズンごとに店頭を彩る旬のフルーツは、店主が産地に足を運び選んだもの。例えば、夏の風物詩・三浦のスイカは専用で栽培してもらい、7月のわずか20日間で、なんと800〜1,000個ものスイカが完売。山梨県の契約農家から仕入れているシャインマスカットは、旬を迎える9、10月には3,000房を完売するほどの人気ぶり。店主や店への信頼が厚く、店主のおすすめを購入していく人がほとんどなのだとか。店を訪れた際には、「今日のおすすめは?」と尋ねてみて。その時に一番美味しいフルーツに出合えるはず。
キムチ専門店「福美」で出会う本格手作りの魅力
40種類以上の商品が並ぶキムチ専門店「福美」。素材本来の味と発酵の力を大切にし、店内で丁寧に手作りしています。素材それぞれの個性に合わせて味付けを変え、塩漬けする時間や使う魚醤の種類まで細かく調整する職人技は、他にはない深い味わいを生み出しています。特に白菜は朝一番で仕込み、酸味のない状態で店頭に並べているそう
横浜橋通商店街では、地域の賑わいを直に体感できる伝統行事「酉の市」を毎年11月に開催。昔ながらの情緒あふれる商店街の雰囲気や人々の温もりを感じたい方はぜひ訪れてみて。
【横浜橋通商店街】
住所:神奈川県横浜市南区高根町
約40の人気ベーカリーが集まる横浜高島屋の「ベーカリースクエア」
パン好きにオススメしたいのが、横浜高島屋の地下1階「ベーカリースクエア」。横浜の人気ベーカリー約40ブランド・500種類以上のパンが日替わりで揃います。いつ訪れても新たな出合いがあり、時間を忘れてしまうほど。横浜市外からも訪れる人が多く、オープンとともに、多くの客が目当てのショップを目指します。多い日には約8,000個ものパンを販売するそう。
港町横浜で出会う、小麦の恵み 〜ブラフベーカリー〜
「ブラフベーカリー」は、港町の雰囲気にぴったりのニューヨークスタイルベーカリー。国内外から厳選した小麦粉を使い、一つひとつ心を込めて焼き上げられたパンが人気で、横浜・元町にある本店では列を成すほどファンが多いのです。
「生どーなつ」が話題のストラスブールがつくるベーカリー
フォトジェニックな見た目と、とろけるフィリングで話題の「横浜生どーなつ」を販売する「パティスリーストラスブール」。2025年4月にベーカリーがオープンし、「クロッカン」や「フランボワーズショコラ」など、パティスリーならではの菓子パンや「明太フランス」「ラタトゥイユ」などの惣菜パンが並びます。
生どーなつは、同じフロアのスイーツコーナーに移り販売しています。カレー味やモンブランなど、横浜高島屋店限定のフレーバーも展開中。
【ベーカリースクエア】
住所:神奈川県横浜市西区南幸1丁目6番31号 横浜高島屋B1 Foodies’ Port2内
TEL:045-311-5111(代表)
営業時間:10時~20時
定休日:施設に準ずる
横浜の露地栽培野菜だけを使ったオーガニックデリランチを提供する「FarmDeli&Bar」
京浜急行日ノ出町駅から徒歩2分、京急の高架下に位置する「FarmDeli&Bar」(ファームデリアンドバー)は心と体に優しい食を提供するオーガニックレストラン。
農家支援のために、横浜の小規模有機農家とタッグを組んだチーム「ヨコハマベジメイトプロジェクト」が運営する直営店で、メンバーの農家たちが作る地元の露地栽培野菜だけを使い、環境と体に優しいオーガニックデリを提供しています。
店こだわりのランチメニューは、デリ盛り合わせや、自家製パンのオープンサンドなどが曜日ごと楽しめます。農家メンバーが畑から直接この店に運んでくる野菜を元に、シェフたちが毎週メニューを考えるそう。「暮らす土地と同じ環境で育った旬の野菜を食べると体調が整いやすい」という考えのもと、一皿に5〜10種類もの野菜を使った彩り豊かな料理が並びます。まるで畑がお皿にやってきたよう。
使用している野菜は瑞々しく、「本来はこんな味なんだ」と驚くほど野菜本来の味が感じられます。ヴィーガンと聞くと、味気ないイメージを持つかもしれませんが、酸味や旨味のバランス、食材の食感を生かすことで、調味料を最小限にしても味わい深く、食べ応え十分。
切れ端や葉の部分など残った野菜や、旬にたくさん採れる野菜は、重ね煮の味噌汁にしたり、ジャムやオイル漬けなどの瓶詰として加工するなど、まさに「もったいない」精神を体現。調味料までオーガニックにこだわり、添加物を使わない手作りの味は、心も身体もほぐれていくよう。ケータリングやお弁当の注文も可能。毎週火曜日に開催しているオーガニックマルシェでは、普段スーパーでは見かけない珍しい地元野菜との出合いも。
地元農家を支援しながら、自然に沿った食生活を送りたい人に、ぜひ一度訪れて欲しいお店です。
【FarmDeli&Bar】
住所:神奈川県横浜市中区日ノ出町1-103-1 kitchenGATE(日ノ出町フードホール)内
営業時間:11時〜17時
定休日:木曜・不定期水曜
※営業日時についてはインスタグラム @farm_deli_and_bar にてご確認ください
ただ“住む”だけでなく、街と“つながる”暮らし。横浜には、そんな心地よい毎日を紡ぐヒントがあちこちに詰まっています。
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