息を呑むような絶景が続く「ビッグサー」は、カリフォルニア随一の絶景。ここで味わえる美食スポットも紹介。
写真・Max Whittaker、斎藤理子 文・斎藤理子
サンフランシスコからロサンゼルスまで、カリフォルニアのベストを楽しむリュクスな旅。
豊かな食材に恵まれたモントレー・カウンティで、 地産地消にこだわったとびきり美味しい料理を体験。
太平洋の大海原が眼下に広がるカリフォルニア・セントラルコーストのモントレー・カウンティ。ドラマチックな絶景が続くカリフォルニアハイウェイ1号線は、車を走らせるだけで爽快な気分に。美味しい食事や素敵なホテルも充実したエリアです。今回は、ここに来たら絶対に訪れたい食のスポットのご紹介です。
息を呑むような絶景が続く「ビッグサー」は、モントレー・カウンティ随一の絶景。
どこを切り取っても美しいセントラルコーストですが、サンタルシア山脈が海岸線に急に落ちるような断崖絶壁の風景が続く「ビッグサー(Big Sur)」というエリアは、必ず訪れたい場所のひとつです。サンフランシスコから南下すること約3時間。サンシメオンからカーメルまで続くおよそ90マイル(114km)の切り立った崖とどこまでも青い海のコントラストは、世界でも最もドラマチックな海岸線との評価も高く、多くの観光客を魅了し続けています。時に荒々しく、時に優しく変化を見せながら続く海岸線は飽きることがありません。カリフォルニアハイウェイ1号線途中には展望台がいくつもあり、そのすべてで車を止めて写真を撮りたくなる景観です。
海に沈む雄大なサンセットを見ながらの心満ちるアペリティフの時間。
サンフランシスコから約2時間半。ビーチリゾートの街カーメル・バイ・ザ・シーからほど近いペブルビーチには、こちらも世界で一番美しい海岸線と言われる「17マイル・ドライブ」があります。
モントレー半島の西にあるパシフィックグローブから南端のカーメルまでの海岸線を走る17マイルの有料道路沿いには、超高級住宅街が並び、ゴルフの世界トーナメント地としても有名な『ペブルビーチ・ゴルフ・リンクス』もあります。海岸線の美しさももちろん必見ですが、お城のような邸宅の数々を眺めるのも目の保養。道路の間近に迫る海岸、海風で色々な形に変形した糸杉の森、垣間見える大豪邸やゴルフ場など、17マイルの間その素晴らしい景観に歓声が絶えることはありません。
「17マイルドライブ」にはペブルビーチリゾートが所有する5つのワールドクラスのゴルフ場がありますが、そのひとつが『ザ・リンクス・アット・スパニッシュベイ』。スコットランドの伝統的なリンクスコースをそのままアメリカ西海岸で再現したゴルフコースです。
そこに併設されたホテル『イン・アット・スパニッシュベイ』にあるバー、『スティックス(STICKS)』の海岸が一望できる屋外ラウンジは、絶対に立ち寄りたいスポットのひとつ。ファイヤーピットを囲んで、沈む夕日を眺めながら美味しいカクテルやシャンパンを飲みながら過ごす時間は幸せそのものです。
スコットランドスタイルのゴルフ場のため、サンセットに合わせて毎日バグパイパーの演奏があるのも、雰囲気を盛り上げてくれます。
遠くの海岸から演奏が聞こえ始め、日が沈むにつれてパイパーが近づいてくる演出が素晴らしく、夕景とバグパイプの音色が溶け合った素晴らしく感動的な時間をすごせます。
17マイル・ドライブ(17mile drive)
https://www.seemonterey.com/listings/17-mile-drive®/937/
https://www.visitcalifornia.com/jp/experience/17mairutoraifu/
イン・アット・スパニッシュベイ(INN AT SPANISH BAY)
https://www.pebblebeach.com/accommodations/the-inn-at-spanish-bay/
地元カリフォルニア食材にこだわるミシュラン一つ星レストランを堪能。
高級ビーチリゾートの街カーメル・バイ・ザ・シーにあるモダンなビストロ『シェ・ノワール(Chez Noir)』は、2023年のオープン以来ミシュラン一つ星を獲得している、今話題のレストラン。夫でエグゼクティブシェフのジョニー・ブラックさんと妻のモニーク・ブルジェさんが2人で料理を作りワイン選びをしています。
『ノマ』を始めとするヨーロッパの名店で修行を重ねたジョニーさんは、東海岸や西海岸の星つきレストランでエグゼクティブシェフを務めてきた実力の持ち主。家族との時間を大切にするために、大都会ではなく、小さいけれど風光明媚で洗練された海辺の街であり、豊かな食材にも恵まれたカーメル・バイ・ザ・シーにお店を構えたのだそう。
モントレー半島全域から毎日仕入れる新鮮極まりない食材を使用したメニューは、内容が毎日変わるプリフィクス(150ドル+税・サービス)。特にその日に揚がる牡蠣や鮑、イカなどの魚介を使ったシーフード料理には定評があります。フランス料理やスペイン料理の影響を受けつつも、地元の食材を活かして作る創造的な料理の数々からは、モントレーエリアの豊穣さが伝わってきます。
シェ・ノワール(Chez Noir)
https://www.cheznoircarmel.com
月明かりに照らされた森の中での屋外着席ディナーは一生の思い出に。
160エーカーの手つかずの自然の中にゴージャスなヴィラやコテージが点在する『アリラ・ヴェンタナ・ビッグサー(Alila Ventana Big Sur)』は、セレブリティやハネムーナーにも人気のリゾートホテル。深い森の静寂に包まれて心穏やかな時間が過ごせるリゾートです。
シックな雰囲気の客室やレストランは、海と山と森が融合したこの土地に溶け込むようにナチュラルな素材で作られ、けばけばしい派手さはどこにもありません。その代わり、高い天井と上質な調度品、暖炉やジャグジー、日本スタイルのお風呂、プールなどなど、最上級のくつろぎのための施設が用意されています。
無数のアクティビティが用意されている『アリラ・ヴェンタナ・ビッグサー』。まずは熟練ガイドと一緒に森のトレイルウォークで「サミット・シップス」と名付けられた森林浴ハイキングを。森林や植物に関するさまざまな話を聞きながら、セコイヤの森を小一時間歩けば、日常の喧騒とストレスから離れたマインドフルな時間が体を包んでくれます。
森林浴の最後は、ホテルで一番見晴らしの良い「スカイテラス」で開催されるカクテル教室へ。ウォーキングの途中にあるハーブガーデンでハーブを収穫し、それと地元で作られたジンなどを使ってオリジナルカクテルを作ります。講師のわかりやすく楽しい解説とともに自分で作るカクテルは、完璧な出来ではなくても、不思議と美味しく感じる楽しい時間です。
オールインクルーシブ(アルコール除く)の『アリラ・ヴェンタナ・ビッグサー』では、メインダイニングはもちろん、敷地の色々な場所で食事を楽しむことができます。レッドウッドの森の中の少し開けたスペースは、『レッドウッド・カセドラル(セコイアの大聖堂。)』と呼ばれ、ウエディングなどに人気のスペース。オープンキッチンが設営され、テーブルと椅子が運び込まれ、クロスや花で美しく飾られた森の中のオープンエアー・レストランは、まさに一生に一度の体験。
シェフが料理するところを文字通り目の前で見ながら、美味しいクラフトカクテルや、セントラルコースト産のワインを楽しんでいるうちにカリフォルニアスタイルの料理がどんどん完成していきます。木漏れ日に満ちた『レッドウッド・カセドラル』が徐々に夕日のオレンジ色に染まり、そしてとっぷりと日が暮れてキャンドルライトの明かりに照らされるまで、この上なくドラマチックで素晴らしいひとときを堪能できます。
アリラ・ヴェンタナ・ビッグサー(Alila Ventana Big Sur)
https://www.ventanabigsur.com
【協力】
カリフォルニア観光局
Visit California
https://www.visitcalifornia.com/jp/
モントレー・カウンティ観光局
See Monterey
https://www.seemonterey.com
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