真似した人から素敵になれる、くせを生かすカーリーヘアメソッド。
撮影・高橋マナミ メイク・藤本 希 文・長谷川未緒
広がりやすいくせ毛がコンプレックスから チャームポイントに!
「くせ毛とグレイヘアを魅力に変える」をコンセプトに、インスタグラムで発信中の毛髪診断士・Yukariさん。実はずっとくせ毛がコンプレックスだった。
「美容院に行くと『この髪は扱いづらいでしょう』とか『くせが強くて大変ですね』などと否定されてばかり。18歳からずっと縮毛矯正をしていました」
転機は第2子の子育て中。白髪染めと縮毛矯正にかける時間も気力もない。そこでYouTubeで、くせ毛を生かす動画やくせ毛ブランド「カーリーミー」オーナーのカーリーガールリンさんの動画などを見て、髪質を生かすスタイリングに行き着いた。
「私のくせ毛は大きくうねっているだけなので、うまくいくか不安でしたが、やってみたら意外といいウェーブが出ました。くせ毛を生かすことでありのままの自分でいいと思えるようになり、美容院でのトラウマやくせ毛のつらさから解放され、生き方まで変わりました。今のようにSNSで発信することも、以前なら考えられなかったことです」
毛髪診断士の資格を取得し、くせ毛の人が多く通う美容院で、くせ毛アドバイザーとして活動を開始。うねって広がるようなタイプから、コイルを巻いたようにくるくるしたタイプなど、くせ毛は千差万別だ。
「どのくせ毛も素敵だし、ポテンシャルを秘めています。みなさん、誰にもほめられなかった地毛を初めてほめてもらえたと笑顔を見せてくれます。そして『おしゃれが楽しくなった』『こうであるべきという思い込みから解放された』『毎日、鏡を見るのが楽しい』など、新しい自分に出会っています」
そんなYukariさんに、くせ毛を生かすスタイリング法とおすすめのヘアケアアイテムを教えてもらった。
「長さやくせ毛のタイプに合わせて、自分に合う方法を見つけてくださいね」
2017年、34歳のYukariさん。この頃はストレートしか似合わないと思っていた。18歳から半年に1度縮毛矯正を続け、髪質改善なども熱心に行っていた。
誰でも簡単! 自分の髪を好きになる。
1.Before
スタイリング前のYukariさん。ぼわっと広がりやすく、頭頂部はストレート気味だが、毛先に向かってうねるくせあり。
2.たっぷり濡らす。
くせ毛は乾燥しやすいため、頭皮まで完全に水で濡らす。濡れた髪は繊細なので髪にやさしいタオルで水気を取る。
3.クリームをつける。
髪から水分が抜けないようクリームで水分をコーティング。髪に指を入れ、手ぐしで全体につける。
4.とかす。
目の粗いブラシを使い、まんべんなくクリームを髪になじませる。毛先だけでなく頭頂部のほうもしっかり。
5.カーリーな毛束を作る。
手のひらにふわっと髪をのせたら頭頂部まで持ち上げ、ぎゅっぎゅっぎゅっともみ込み、くせを出していく。
6.ジェルをつける。
毛束をキープするためジェルをつける。表面に塗ったら毛先から持ち上げ、ぎゅっぎゅっともみ込む。
7.乾かす。
毛束を崩さないよう、まずは自然乾燥。トップの髪をふわっと持ち上げ、ダブルピンで留めておくとボリュームアップに。
8
ある程度乾いたら、ドライヤーに髪のウェーブを崩さずに乾かすアタッチメントをつけ、毛束を持ち上げるように当てていく。
9.ほぐす。
カールキープのため髪が完全に乾くまでいじらない。乾いたら、オイルをつけた手で髪をほぐす。
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