和食中心で便秘知らず、料理家の真藤舞衣子さんの食生活。
そんなうらやましい毎日を送っている真藤舞衣子さんに、食事について聞きました。
撮影・三東サイ 文・嶌 陽子
子どもの頃からずっと和食中心。よく噛んで食べています。
こんなことありませんか?
□ 便通が3日以上ない
□ 下痢と便秘を繰り返す
□ 残便感がある
□ ストレスでお腹を壊す
□ 早食いと言われる
生まれてこの方便秘知らず、そのうえノーメイクでも肌もつやつや。そんな真藤舞衣子さんの毎日の食卓には食物繊維が豊富な野菜や乾物、発酵食材をたっぷり使ったおかずが並ぶ。和食が中心の食生活は、子どもの頃から全く変わっていないのだそう。
「もちろん和食以外も食べますし、外食もよくします。でも小さい時から食べているものが一番ほっとしますね」
自宅には手づくりの味噌や醤油、梅干しなどがずらりと並び、さまざまな乾物も常備。海外旅行にも梅干しとドライ納豆、フリーズドライの味噌汁を必ず持参するという。
どれも腸が喜びそうなことだが、真藤さん自身にはこうした習慣が「腸活」だという意識はない。
「発酵食も乾物も、腸のためというより、おいしいから食べているんです。ただし、食べる時はよく噛みます。小さい時から『よく噛みなさい』と言われ続けてきたのが、体に染み付いているのかも。噛めば唾液がたくさん出て、消化がよくなりますから」
もうひとつ、真藤さんが大切と考えているのが、油をしっかりとること。
「ダイエットのためといって油をなるべくとらないようにする人もいますが、お通じをよくするために、体にとっても質のいい油をとることは必要だと思います。私はいつも太白ごま油、米油、それに良質なオリーブ油を使っていますね」
長年培ってきた食生活は、祖母と母の影響が大きいという。
「2人とも料理や食べることが大好き。祖母は発酵食も好きで、梅干しやぬか漬けなどを一緒に作っていました。『大根おろしは消化にいいのよ』といった2人のちょっとした言葉が頭の片隅に残っていて、今もそれらを自然と実践している気がします」
『クロワッサン』1104号より