発酵いらず、混ぜるだけで完成!トースターで作る絞りパン。
材料、道具、手間は最小限なのに、本格的な味わいです。
撮影・青木和義 スタイリング・岩﨑牧子 文・小笠原章子
思い立ったらすぐに作れて、初心者でも失敗知らずのパンを教えてくれたのは、パン研究家の斎藤ゆかりさん。
「ポリ袋1つで作れる絞りパンは、袋の中で生地を混ぜて絞り出し、トースターで焼くだけだから、完成までわずか20分。外はカリッ、中はもっちりの焼き上がりで、想像以上の満足感ですよ」
これなら、毎日手作りパンで朝食、も夢じゃない!
基本の絞りパン
食べごたえのあるもっちりパン。具を挟んでサンドイッチにも。
【材料(直径約12cm2個分)】
【作り方】
1.厚みのあるポリ袋に強力粉、ベーキングパウダー、塩を入れる。袋に空気を入れて口を閉じ、軽くふって均一に混ぜる。
2.袋の口を開いて水を加える。袋の口を閉じ、袋の外側から手でもみ、混ぜながらこねる。
3.ダマがなくなり粘りが出てきたら、生地を袋の下側に集める。袋の空気を抜いて口を結び、1カ所の角を切り口の幅が約1.5cmになるようにカットする。
4.クッキングシートに直径約12cmの円形になるよう、うずまき状に2個絞り出
す。
5.予熱しておいたオーブントースターにクッキングシートごと入れ、焼き色がつくまで15分ほど焼く。
くるみとドライいちじくのスティック絞りパン
香ばしいくるみとプチプチのいちじくがコーヒーやワインに合う大人の味わい。
【材料(約13cmのスティック7本分)】
強力粉 100g
水 100ml
ベーキングパウダー 4g
塩 2g
くるみ 15g
ドライいちじく 60g
【作り方】
1.くるみは1個を4~5等分に手で割る。ドライいちじくは5mm角に切る。
2.厚みのあるポリ袋に強力粉、ベーキングパウダー、塩を入れる。袋に空気を入れて口を閉じ、軽くふって均一に混ぜる。
3.袋の口を開いて水を加える。袋の口を閉じ、袋の外側から手でもみ、混ぜながらこねる。
4.ダマがなくなり粘りが出てきたら、1を加えて混ぜる。生地を袋の下側に集め、袋の空気を抜いて口を結び、1カ所の角を切り口の幅が約1.5cmになるようにカットする。クッキングシートに約13cm長さの棒状に7本絞り出す。
5.予熱しておいたオーブントースターにクッキングシートごと入れ、焼き色がつくまで15分ほど焼く(一度に焼けない場合は、2回に分けて15分ずつ焼く)。
フォカッチャ風絞りパン
円形に絞ればふかふかのフォカッチャに。
アンチョビやオリーブをプラスしても。
【材料(直径約10cmの円形4個分)】
強力粉 100g
水 100ml
ベーキングパウダー 4g
塩2g
乾燥バジル 小さじ1
ミニトマト 4個
ピザ用チーズ 適量
【作り方】
1.厚みのあるポリ袋に強力粉、ベーキングパウダー、塩、乾燥バジルを入れる。袋に空気を入れて口を閉じ、軽くふって均一に混ぜる。
2.袋の口を開いて水を加える。袋の口を閉じ、袋の外側から手でもみ、混ぜながらこねる。
3.ダマがなくなり粘りが出てきたら、生地を袋の下側に集める。袋の空気を抜いて口を結び、1カ所の角を切り口の幅が約1.5cmになるようにカットする。
4.クッキングシートに直径約10cmの円形になるよう、うずまき状に4個絞り出す。
5.半分に切ったミニトマトとピザ用チーズをのせ、予熱しておいたオーブントースターにクッキングシートごと入れ、焼き色がつくまで15分ほど焼く。
*クッキングシートが大き過ぎると引火などする場合があります。シートの余分な部分は切り取り、様子を見ながら焼いてください。
『クロワッサン』1087号より
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