鯵ともってのほか菊のまぜ寿司【山脇りこさんのレシピ】
余分な水分が抜け、魚臭さが少ないのが干物のいいところ。いろいろな料理に変化させることで、ワンランク上のおいしさに出合えます。
撮影・三東サイ 文・斎藤理子
鯵ともってのほか菊のまぜ寿司
ほぐした鯵の干物と甘酢しょうがだけで味が決まる、簡単寿司。色味の鮮やかな菊と香味のディルも加えて華やかな仕上がりに。
【材料(作りやすい分量)】
鯵の干物 2枚
しょうが甘酢漬け 40g
もってのほか(食用菊)20g(6〜7輪)
塩小さじ 1/2
温かいご飯 3膳(550gほど)
ディル 4枝(なければ青じそ6枚)
【作り方】
1.甘酢しょうがを刻み、温かいご飯にざっくりと混ぜて、そのまま冷ます。冷めたらディル3枝を粗みじんに切って混ぜる。
2.鯵は、グリルでこんがりと焼く。骨を取って、細かくしすぎない程度に身をほぐす。
3.もってのほか菊は花びらをガクから外し、塩を優しくもみ込む。
4.1に2と3を混ぜる。器に盛り、ディル1枝をちぎって飾る。
下処理の必要なしでおいしい魚料理に。
「干物は扱いが簡単なので、魚料理入門編としては最高の食材です」と山脇りこさん。下処理がされているので、ウロコや内臓を取ったりという手間が省けて扱いやすく、初心者でもおいしい料理が作れるという。
「ほかの食材に臭みが移りやすいので、出てくる脂をきちんと拭き取ったり、酒や水で蒸し煮したりして臭いを飛ばすのがポイント。このプロセスをきちんとすることで、干物がただ焼く以上のご馳走に変身します」
『クロワッサン』1057号より