爪の状態が教えてくれる、今のあなたのストレスの具合。
撮影・内田紘倫(日笠さん) イラストレーション・飯田 淳 構成と文・堀越和幸
\爪を点検/爪の状態が教えてくれる、今のあなたのストレスの具合。
日笠さんによれば、爪はダイレクトにストレスを反映するものであるらしい。心が弱ると爪も痩せる。イライラすると折れやすくもなる。
「10本の指にはそれぞれ意味があります。たとえば親指ならアイデンティティを表すとか、中指なら自分の置かれている立場を表すとか(下表参照)。左右によっても微妙に異なるので、そういう意味を知ってから爪を見ると、何が今の自分に問題なのかを推理することができます」
さらには、爪は半年かけて生え変わるという事実も押さえておこう。
「たとえば凹みが生え際に出た時は6カ月かけて上に伸びていきます。真ん中にある時はすでに3カ月が経っているというふうに解釈します」
女性の場合はネイルを楽しむ人もたくさんいるが。
「爪が健康で自分がそれで明るい気持ちになれるのであれば私はいいと思います。ただ、爪も皮膚呼吸をしているので、もし傷んでいるようなら一度切ってあげましょう。爪をかばっての生活は気が滞ります」
爪が教えてくれる心のストレス。下に挙げた例で、ぜひ確認を。
それぞれの指が表す意味。
右の親指:社会的な自信
右の人差し指:外へ向かう希望
右の中指:仕事の立場
右の薬指:自他への愛
右の小指:物を作る
左の親指:内面的な自信
左の人差し指:内面的な希望
左の中指:私生活の立場
左の薬指:パートナーとの関係
左の小指:子どもとの関係
爪に表れる不調のタイプでストレス診断。
●爪が痩せて、凹みや段ができる。
強いストレスでかなり心が弱っている状態、爪は6カ月で生え変わるので、どこに症状が出ているかでも原因を推理していこう。
●二枚爪のように先がはがれている。
はがれたり折れたりするのは心がイライラしている証拠。外との関係がスムーズにいかないとなりやすい。心が折れると爪も折れる。
●爪全体に、縦に走る線が出てくる。
たとえばプライドとコンプレックスなど相反する心がぶつかり合って葛藤を起こしている状態。自分と仲良しになると出にくくなる。
●爪の脇にささくれができはじめる。
文字どおり、心がささくれると指にもできやすい。現状に不満があるのなら、その根本の原因は何か? どの指にできたかで推理する。
●半月が出すぎている、あるいは、ない。
出すぎているのは頑張りすぎて無理がある時。周囲からは暑苦しいと思われているかも。逆にないのは、自分を出し切れていない状態。
『クロワッサン』1060号より