カーペットの傷や汚れ。自分でケアできますか?
プロに頼む前に、自分でできる修繕法を、住生活ジャーナリストの藤原千秋さんに聞きました。
撮影・黒川ひろみ 文・長谷川末緒
Q.カーペットの傷や汚れ。自分でケアできますか?
A.
カーペットは自宅で簡単に洗濯できず、汚れを放置しがち。
「小さなシミなら、薄く中性洗剤を溶かしたぬるま湯をスプレー。雑巾でシミを広げないよう、叩くようにして落としたあと、ぬるま湯をスプレーして洗浄成分を落とします。コーヒーをこぼしたような大きな汚れは、リンサークリーナーを使って落とすと、丸洗いしたようにさっぱり。ソファやクッションなどにも使えて衛生的。最近特に人気です」
タバコやお香、キャンドルなどの焼け焦げや、虫食いによる穴あきなどは、下の修繕方法を試してほしい。
焦げてしまったときは…
(1)お香を落としてカーペットについた焦げ跡。直径1cm程度で、貫通まではしていない。
(2)焦げ跡と同じ色のカーペットの端の繊維を、ハサミやカッターなどで薄く切り取る。
(3)穴の大きさが1cm程度の焦げ跡の場合は、直径2〜3cmのボールになるくらいの繊維が必要。
(4)コットンやウール、化繊など素材に合わせて手芸用や木工用接着剤を用意し、焦げ跡に塗る。
(5)ようじを使って、3で用意した繊維をカーペットの焦げ跡に少しずつ埋め込んでいく。
(6)完成。焦げ跡がわからないほどに。地模様がある場合、穴と同じ色味の繊維を集めるのがコツ。
汚れてしまったときは…
カーペット、ソファ、車のシートなどには、布専用の掃除機を。水と空気の力で汚れを吸い取る。
『クロワッサン』1046号より