神社のお守り、園芸で出たゴミ、捨て方がわからない。困ったモノの処分法。
イラストレーション・オガワナホ 文・長谷川未緒
いらないけど、捨て方がわからない困ったモノ。
「せっかく片づけが進んだのに、最後に手間取るのが、捨て方がわからないものや、面倒で捨てられないものの処分です」
そう語るのは、整理収納アドバイザーとして多くの家を片づけてきた中山真由美さんだ。自治体によって分別方法が異なる点も、ゴミ捨ての難しいところだという。
「わからないものは、その都度、自治体のサイトを確認したり、電話で問い合わせたりする必要があります」
自治体のルールに従うことが基本だが、ここでは口コミで多かった、分別のわかりにくいものや捨て方がわからないもの、情があって手放せないもの等の処分法を教えてもらった。
「粗大ゴミの申し込み等は面倒ですが、きれいになった部屋をイメージしながらスケジュールに組み込んでください。捨てなくちゃ、と頭の片隅で思い続けていたものが片づくと、ほかのものも整理できたり、定位置を作れたりします。心もすっきりするはずですよ」
お守りの効果は1年。神社にお返しを。
「お土産でもらったり、旅先で買ったりして、多分これから行く機会がない神社のお守りは、どうしたら?」(50代会社員)
本来は授かった神社にお返しするのがいいのですが、行けないときは同じ神様をおまつりしている神社に持っていくといいでしょう。
それも難しい場合は、近くにある神社でお焚き上げしてもらいます。
とはいえ、「持っていけるなら、とっくにそうしています」という声も多いですね。そういうときは、できれば半紙で、なければ白い紙を用意して、塩ひとつまみと一緒に包み、感謝して、可燃ゴミに出してください。
庭木は早めに処分を。プロに頼むのもあり。
「庭の木が伸びすぎたから自分で頑張って切ったのですが、そのままだとまとまらない、ゴミ袋に入らない、一度にゴミに出せないで、困っています」(50代歯科医)
一家に一台、なんでも切れるはさみやのこぎりがあると便利です。
枝木は放置すると害虫が発生する恐れもありますから、面倒でも早めにゴミ袋に入るサイズまでカットし、可燃ゴミに出しましょう。ただし慣れない作業は腰や手首を痛めることもありますから、そのまま粗大ゴミに出す、車で自治体のクリーンセンターに持ち込む等を検討しても。
快適をお金で買うと割り切って、専門業者に伐採から頼んでしまうのも、手だと思います。
園芸や家庭菜園で出るゴミは専門業者へ。
「植木鉢がたくさんあって、割れ物かなと思いつつ、捨てられずにベランダの端に置いてあります」(40代会社員)
「ベランダ菜園をしていたころの土を捨てようとしたところ、自然物は燃えるゴミに出せないと言われました」(40代主婦)
陶器の植木鉢はサイズが小さいものが数個なら、不燃ゴミか可燃ゴミ、大きい場合は粗大ゴミですので、お住まいの自治体に確認を。
数が多い、重くて運べない、土や植物が残っている場合は、少々面倒です。
土は家庭ゴミとして出せない自治体も多いため、まとめて不用品回収業者にまかせることをおすすめします。その際、自治体の環境課に業者を紹介してもらうと安心です。捨てるのもお金がかかる時代だと心得て。
『クロワッサン』1041号より