デトックス効果大、つみれ入りおろし鍋。【藤井恵さんのレシピ】
この時季最も美味しくなる野菜、大根をとことんいただく。鍋だけでなく副菜にも使って、旬の味わいを存分に堪能しよう。
撮影・福岡 拓 スタイリング・荻野玲子 文・板倉みきこ
つみれ入りおろし鍋
大根は少し粗めにおろすと水分が出すぎずだしの味が薄まらない。サバの脂におろしの辛味が合う。大根の酵素は熱に弱いので、仕上がる直前に入れること。
【材料(2人分)】
サバ(三枚おろしにしたもの)小1尾分
A[生姜のすりおろし1かけ分 酒、味噌各小さじ2 小麦粉大さじ1]
大根3/4本
B[昆布5×10cm1枚を水3カップに1時間つけたもの]
C[酒、みりん各大さじ2、塩小さじ1] わけぎの小口切り2本分
【作り方】
1.サバは皮目を下にしてスプーンで身をこそげ取り、皮や骨を取り除く。包丁で叩いて粘りを出し、Aを加えてそのまま包丁で擦り混ぜる。
2.大根は皮ごとすりおろして水気を軽く切る。
3.鍋にBを入れて中火にかけ、ふつふつしてきたら昆布を取り出す。強めの中火にし、1を一口大に丸めて入れ、再び煮立ったら弱火で10分煮る。Cと大根おろしを加えてわけぎをのせ、煮立ったら汁ごと食べる。
\大根で、もう一品/花椒大根
大根も人参も皮付きのまま使うので、野菜本来の旨味とシャキシャキの食感が生きる。
【材料(2~3人分)】
大根、人参各1/4本
しょうゆ大さじ2
酢、砂糖各大さじ1
花椒(粒)大さじ1/2
【作り方】
大根と人参は5〜6cm長さの拍子木切りに。全てを和えて調理用ポリ袋に入れ、口を縛ってしんなりするまで20分以上置く。
消化吸収力をアップする酵素と食物繊維たっぷりの大根は、デトックス効果大。葉に近いほうは甘く、下のほうは辛い。料理で使い分けて。
『クロワッサン』1035号より