ストレスや緊張を感じたら、マインドフルネスで心と脳を完全に休ませる。
文:韮澤恵理 イラストレーション ヤマグチ・カヨ
マインドフルネスによって雑念を追い出し神経を休める
ストレスを乗りきる方法としてアメリカから広まったのがマインドフルネス。頭の中を空っぽにして雑念を振り払い、脳をアイドリング状態から完全にエンジンオフにもっていきます。
瞑想(めいそう)に近い状態で、思考を停止して、今このときをそのまま受け止めることが目標です。強迫観念から解放され、緊張状態をリセットでき、高まりすぎた交感神経を正常な状態に引き戻す効果があります。
思考が堂々巡りするようなときに効果的で、心配事から解放されない、眠れない、物忘れが多くなった、考えが定まらないというような、メンタルのトラブルを防ぐことができます。
自律神経のアンバランスを正せば、体も休めることができ、毛細血管の減少を食い止める役割も果たします。
[ 雑念を払って頭を空にする ]
仕事の手を止めてもあれこれ考えていては脳はアイドリング中。
心配事も悩みも怒りもオフにして、幸せホルモンを全開に!
こんなときには脳を休めたい!
(1)心配事や問題でがんじがらめ。
(2)帰宅後や休日にも仕事のことが忘れられない。
(3)人と自分を比較して考えてしまう。
(4)環境が変わったり、状況が変わった。
(5)物忘れがひどくなっている気がする。
(6)よく眠れない、眠りが浅い、眠りの質が悪い。
(7)一日中スマホやパソコンを見ている。
(8)将来のことを考えると不安でたまらない。
(9)解決しないのに同じことを考えてしまう。
(10)人間関係に問題があり、鬱々としてしまう。
(11)うっかりミスを繰り返してしまう。
(12)迷ってしまって判断力がない。
【マインドフルネスは】
脳のリフレッシュのほか、健康的で明るい気持ちになり、ストレス対策効果があることがハーバード大学の研究でも確認されている。
●幸せホルモン増加
脳を初期化することでホルモン分泌アップ。
●ストレス軽減
負担になっていたストレスが軽くなる。
●感覚復活
脳の感覚野が増大して鋭敏になる。
●記憶力がリセット
詰まっていた記憶が整理される。
●脳のリセット
混乱している考えや感情が整理される。