スマホで簡単に出来る! 捨てられない「思い出」のデジタル片付け。【エディターのおうち時間】
文 クロワッサンオンライン
たとえば古い絵葉書やポスターであれば、世の中にはそれなりにコレクターがいる。けれど、私が子どもの頃に描いたマンガ、手作りしたバッグ、ぱっとしない成績の通知表など、一体誰が必要としているのか。将来研究者が現れるような著名人でもない限り、持ち主が死んだらゴミになること必至のアイテムをいつまで抱えて生きているつもり?
そんな葛藤を抱えているのは私だけではないはず。
ということで今回は、同じ悩みを持つであろう方々に向けて、単に捨てるのではない思い出のデジタル化のご案内。用意するのは、スマートフォンと無料アプリのGoogleフォトだけです。
実は以前、プリンターのスキャナー機能を使って、文集やノートなどを1ページずつスキャンしようと試みたのですが、あまりの手間と時間にギブアップ。カメラでパシャっとやるだけなら3秒で済みます。
Googleフォトは、推奨サイズ(高画質)であれば無制限に保存できる上、「バックアップと同期」の設定がオンになっていれば撮った写真を勝手にクラウドにアップロードしてくれるスーパー便利なサービス。デジカメみたいにSDカードに溜まった写真を手作業でアップする必要もなく、日付や被写体ごとに勝手に分類してくれたりもします。
元の画像のクオリティを保ちながら保存する場合は、無料ストレージ分を超えると有料になりますが、今回のような思い出メモ帳的に使うなら推奨サイズで全く問題ないと思います。
スマホにGoogleフォトを入れたら、あとは、思い出箱の中身をぶちまけて、撮影スタート。思い出整理あるあるで、ついうっかり物思いにふけったり、卒業文集を読み込んでしまったりしても、おうち時間が長い今ならいい気晴らしです。
個人的には「記憶は嘘をつく」が実感できたのが今回のデジタル片付けの収穫。
子どもの頃は絵が得意で、いつも先生に褒められていた……というのが、私の唯一の輝かしい思い出だったのですが、実際出てきたスケッチやお絵かき帳を見て愕然。
どこが絵がうまいんじゃあぁぁ!!
と盛大に自分にツッコミました。
通知表に卒業文集、交換ノートに自作のマンガなどなど、段ボール箱2つ分の思い出を、丸1日かけてデジタル化し、さっぱりと実物は処分。部屋も広くなったし、美化されすぎていた記憶も矯正できたし、身の程を知って人生イチからやり直せそうです。
スマホでいつでも見返すことができるから、家の奥に仕舞い込んでいるよりもずっと身近になるかもしれない、Googleフォトを使った思い出整理術。ま、個人的には、しばらく見返したくはないですけれど……。(のぐぽん)
のぐぽん
『クロワッサン オンライン』ディレクター。戦国武将から昭和の名建築まで、ちょっと昔のものにときめきがち。
おうち時間が増えてハマっているのがお菓子作りとヨガと筋トレ。いくら運動してもちっとも痩せない組み合わせです。
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