子どもの独立や親との同居、親からの相続、夫や自身の定年など。50代以降にとって、マイホームのリノベーションは、家族構成の変化をはじめ、人生の節目がきっかけになることが多い。とはいえ、資金はできるだけ借りたくないし、実際問題として借りるのも容易ではなくなってくる。
「リノベーションをするとなると、あれこれ手を入れたくなりがち。でも、限られた自己資金内で満足のいく改修をするには、どこに不便を感じているのか、求めていることは何か、初心を忘れないことが大切です。欲張りすぎると、なかなかプランが決まらないことが多い」と語るのは、数々の個人宅の改修を手がける、『スタイル工房』チーフプランナーの鈴木ゆり子さん。
その上で、「プラスαで何ができるのかという提案をリフォーム会社に求めることが大事。それが会社との相性を見極める目安にもなります」とも。
やるべきこと、やりたいことにそれぞれ優先順位をつけて、コミュニケーションを取りやすいリフォーム会社と二人三脚で。これが、豊かで快適な住まいづくりを成功させる鍵になる。