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「ビジンサマレシピ」で作る、小麦ブランの丸パン

信州と甲州にまたがる八ヶ岳連峰の一つ蓼科山に住んでいると伝えられているビジンサマという神様。そのお膝元である信州から、体に優しい食材を使い、卵や乳製品などの動物性食材を使用せず昔ながらの伝統的な調味料で作る「ビジンサマレシピ」を、地産地消料理研究家の中村恭子さんに紹介してもらいます。

レシピ提供:中村恭子

「小麦ふすま」とは小麦粒の表皮(=ブラン)部分。小麦粒からふすまと胚芽が取り除かれたものが「小麦粉」です。小麦ふすま(=小麦ブラン)には食物繊維の他、ビタミン・ミネラルが豊富に含まれています。
独特の香ばしさと微かな酸味がありますが強いクセはないので通常の小麦粉に1割程度加えてパンや焼き菓子に加えたり、揚げ物の衣やハンバーグなどに混ぜ込んでも良いでしょう。
・・・
国内での小麦の栽培は寒冷で乾燥した土地が適しているため北海道が有名ですが、実は信州近隣もおやき、ほうとうに代表される粉食文化が発達した土地で多く栽培されています。私が取り寄せているのはお隣の山梨県北杜市の生産者浅川さんのもの。いつも小麦粉と一緒に小麦ブランも注文するのですが、実は馬も大好物なのです。そんなわけで我が家ではお料理やお菓子に使うだけでなく母の愛馬の杏(あんず)のおやつになっています。

生産者情報: 
浅川尊彦
山梨県北杜市高根町    
TEL・FAX:0551-47-3797

小麦ブランの丸パン

「ビジンサマレシピ」で作る、小麦ブランの丸パン

まずは小麦ブランの丸パンを作ってみましょう。

小麦粉と小麦ブラン、クセのない太白ごま油、塩、水、これに豊かな風味が味わえる天然酵母を使って作ります。ドライイーストタイプの天然酵母が手軽に使えて便利ですよ。また太白ごま油をオリーブオイルに変えたり、ココナッツオイルやバターなどの油脂に変えても◎。よりしっとり口当たりよく仕上げたい場合はお砂糖を加えると良いでしょう。お砂糖の量はお好みですが大さじ1〜3程度です。

【材料(丸パン 8個分)】

強力粉(地粉) 225g
小麦ふすま(ブラン) 25g
塩 小さじ3/4(ミネラルたっぷりの美味しいお塩を使うとより美味しくなります)
ぬるま湯(40度くらい) 水 140〜150cc
太白ごま油 大さじ1〜2

白神天然酵母 5g
ぬるま湯(予備発酵用) 15cc
 

【作り方】

1.写真中央:ボウルに強力粉、小麦ブラン、塩を入れる。写真右上から時計回りに:天然酵母にぬるま湯15ccを振り入れて予備発酵させておく(5〜10分程度)、太白ごま油、ぬるま湯
1.写真中央:ボウルに強力粉、小麦ブラン、塩を入れる。写真右上から時計回りに:天然酵母にぬるま湯15ccを振り入れて予備発酵させておく(5〜10分程度)、太白ごま油、ぬるま湯
2.1の材料を木べらで混ぜ合わせる。
2.1の材料を木べらで混ぜ合わせる。
3.ボウルの中でひとまとまりにして
3.ボウルの中でひとまとまりにして
4.作業台の上に取り出して10分程度こねて
4.作業台の上に取り出して10分程度こねて
5.丸く整える。
5.丸く整える。
6.再びボウルに生地を戻し
6.再びボウルに生地を戻し
7.濡れ布巾をかけてオーブンの発酵機能または暖かい部屋で1次発酵させる。(40分〜)
7.濡れ布巾をかけてオーブンの発酵機能または暖かい部屋で1次発酵させる。(40分〜)
8.生地が約2倍に膨らんだら指に強力粉をつけて生地に差し込みフィンガーチェックをする。指の跡が戻らず生地にしっかりと残れば発酵完了。
8.生地が約2倍に膨らんだら指に強力粉をつけて生地に差し込みフィンガーチェックをする。指の跡が戻らず生地にしっかりと残れば発酵完了。
9.生地をスケッパーやナイフなどで8分割して
9.生地をスケッパーやナイフなどで8分割して
10.丸くまるめて10分ベンチタイムをとる。(生地を扱いやすくする)
10.丸くまるめて10分ベンチタイムをとる。(生地を扱いやすくする)
11.再びまるめ直したらラップをかけて
11.再びまるめ直したらラップをかけて
12.さらに濡れ布巾をかけて二次発酵させる。(20分から30分)
12.さらに濡れ布巾をかけて二次発酵させる。(20分から30分)
13.生地が一回り大きくなったら
13.生地が一回り大きくなったら
14.190度に余熱を入れたオーブン10分程度焼く。
14.190度に余熱を入れたオーブン10分程度焼く。
1.写真中央:ボウルに強力粉、小麦ブラン、塩を入れる。写真右上から時計回りに:天然酵母にぬるま湯15ccを振り入れて予備発酵させておく(5〜10分程度)、太白ごま油、ぬるま湯
2.1の材料を木べらで混ぜ合わせる。
3.ボウルの中でひとまとまりにして
4.作業台の上に取り出して10分程度こねて
5.丸く整える。
6.再びボウルに生地を戻し
7.濡れ布巾をかけてオーブンの発酵機能または暖かい部屋で1次発酵させる。(40分〜)
8.生地が約2倍に膨らんだら指に強力粉をつけて生地に差し込みフィンガーチェックをする。指の跡が戻らず生地にしっかりと残れば発酵完了。
9.生地をスケッパーやナイフなどで8分割して
10.丸くまるめて10分ベンチタイムをとる。(生地を扱いやすくする)
11.再びまるめ直したらラップをかけて
12.さらに濡れ布巾をかけて二次発酵させる。(20分から30分)
13.生地が一回り大きくなったら
14.190度に余熱を入れたオーブン10分程度焼く。

●「ビジンサマレシピ」について
信州と甲州にまたがる八ヶ岳連峰の一つ蓼科山にはビジンサマという神様が住んでいて「ビジンサマが山を通る日、人は山仕事を休む」という言い伝えが残されています。「休む」ことは、美しく健やかな体づくりに必要なこと。ビジンサマの語源はもしかしたら「美人様」なのかもしれません。

蓼科塾では「休む」神様ビジンサマにちなみ、ビジンサマのお膝元である信州から「休む」ためにふさわしい体に優しい食材を使い卵や乳製品などの動物性食材を使用せず昔ながらの伝統的な調味料で作る「ビジンサマレシピ」を提案しています。

信州といえば、麹を使った味噌や甘酒などの発酵食品や、蕎麦、キビ、アワなどの雑穀、山野草にきのこ、リンゴや杏、ぶどうなどのフルーツ、寒天や高野豆腐などの乾物類などなど、美味しくて体に良い食材の宝庫。中には美容・健康効果の高い食用ほおずきといった、あまり流通していない食材もあり、入手方法から調理方法までお伝えしていきます。
「ビジンサマレシピ」で美しく健やかな体づくり、してみませんか?

中村恭子●一般社団法人蓼科塾代表/地産地消料理研究家/健康管理士。 2011年東京都より長野県茅野市…

中村恭子●一般社団法人蓼科塾代表/地産地消料理研究家/健康管理士。 2011年東京都より長野県茅野市に移住し信州の地産地消に根ざした「ビジンサマレシピ」の開発を手がけている。

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