何が何でも床にモノを置かない、プロの暮らしから学ぶ収納術。
足の踏み場もないのは論外ですが、何が何でもとは、これまた……。床に置かなければどこに置く? 整理収納のプロ、須藤昌子さんの奥義を、この家に問う!
撮影・柳原久子 文・一澤ひらり
なんとインパクトがあるタイトル! 『死んでも床にモノを置かない。』(すばる舎)は、今年出た整理収納術の人気本だ。著者の須藤昌子さんは言う。
「家の中がすっきり片づく一番の法則は『絶対にこれはやらない』、そのルールを決めて徹することなんです。『やらない片づけ』を決めればやるべきことが減っていき、掃除が楽になって、部屋はきれいになりますよ」
その言葉どおり、須藤家のモノを置かないリビングにはテレビやテーブルと椅子、ソファぐらいしかないので、床の掃除はスススーッと瞬く間。
「片づけ上手な人は、これは絶対にやらないというルールを必ず持っています。たとえば『後でやろう』をしません。後回しにするほど片づけは雪だるま式に増えていくからです」
片づけが苦手な人の多くはモノの置き場所が決められない人、と須藤さんは指摘する。とりあえずそこらへんに置いて、後回しにすることで部屋はどんどん散らかっていく。
「『24時間以上モノを放置しない』などルールを決めて、その『やらないルール』を守ることがポイントです。そうすれば自然と片づけの順番や楽になる方法が見えてきます」
須藤さんは千葉県下で8年前新築した家に夫と娘と3人暮らし。自宅はいまも新築と変わらぬクリーンさと美観を保つ。実際に「やらないルール」でどんな収納をしているのか、見ていこう。
01 / 02
広告